http://open.mixi.jp/user/6292339/diary/1968929351からの続きです。
予てより、FMチューナー「KT―9700」で、放送局を選局後、時間をおくと、シグナル(S)メーターの感度が低下する現象が発生していた。(一旦電源をOFF、再度電源をONにするとSメーターの感度は元に戻るのだが…。)
(株)JVCケンウッド・サービス福岡SCへ点検修理に出したものの、
症状は改善せず悶々としていたところ、
Google検索で、「Tr技工の気まぐれ日記」にたどり着いた。
http://trgk-okayama.jugem.jp/
●久々のチューナの修理依頼・・・(2016.0625)
http://trgk-okayama.jugem.jp/?month=201606
●懐かしくもあり・・・(2018.0407)
http://trgk-okayama.jugem.jp/?page=3&month=201804
●チューナ修理依頼品 ・・・(2019.0608)
http://trgk-okayama.jugem.jp/?page=2&month=201906
店長の野郷さんは、小生と同世代、パイオニアに長年勤務された後、
「YBN岡山」を起業。(
YBN岡山として運営を行ってきましたが、この度、新たにTr技工岡山合同会社として、再スタートする事になりました。)
ビンテージ・オーディオの修理を数多く手がけられており、ブログで、故障箇所の解析、修理過程の記述を読むにつけ、 野郷さんにお願いしてみようと思った。
野郷さんにメールで相談したところ、快諾していただき、点検修理をお願いした。
「KT−9700」が「YBN岡山」に到着し、
高周波増幅のトップのフロントエンド出力の低下、もしくは、Sメーターアンプ単独の問題かをはっきりさせる為、ランニング試験を行って頂いたものの、なかなか「感度低下」現象が発現しなかった。
(中略)
筐体を開けて、経年劣化した電解コンデンサー41個、比較的問題の多いIC(Op-Amp)5個を交換の上で、その動向を観察していたところで「感度低下」現象を確認。
原因は、フロントエンドのもっともゲインを稼ぐ初段FETの特性異常発生(アンテナからの過大入力で、FETの電極間絶縁が崩壊し、リーク状態を維持)と推測。
使われているFETは市場に存在しないので、手持ちの ( Exclusive F3で使っている ) デュアルゲートMOS-FETで代替えして頂いた。
測定器の最大出力の126dBの入力にも平気で動作するようになり、
感度も、オリジナルと同程度(?)。
目盛りと実受信誤差もトラッキング調整で30KHz以内。
音声系もベスト調整でセパレーションは軽く70dB、歪も問題になる値ではない事を確認。
あと、メーター周りの照明も傷んでいたので白色LEDに交換して頂く。
数日して、修理が完了した「KT−9700」が帰ってきた。
白色LEDへの交換で、メーター周りの雰囲気が暖色系から寒色系に変化している。(これは、慣れれば良いだけ。)
修理代金は、38,880円。なかなか良心的な値段だと思う。
電源を入れっぱなしにして、数日間ランニングテストを行っているが、動作に問題は無いようだ。
http://open.mixi.jp/user/6292339/diary/1962247339?org_id=1961911624 に戻ります。
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