mixiユーザー(id:1726250)

2018年01月06日01:34

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Past Masters Volume Two

こんなこと http://open.mixi.jp/user/1726250/diary/1962334674 書いて以来、
むしろ、ちょっとアタマおかしくなって、前にも増して靴ばっかり見て暮らしているw
自分のも、他人のもw

■よい靴とは、ざっくり言うと「硬い革の紐靴」のこと。

何故かというと、靴の機能とは、
・足を守り、
・体を支え、
・地面を蹴るのをアシストする
..ことであるから。

布やゴム、手袋に使う様な柔らかい革で出来た履物には、その機能は無い(もしくは低い)。
それらはスリッパやサンダルの仲間であって、靴とは呼べない。

スニーカーはポピュラーだが、本来は床や地面を傷付けないための履物だ。
「運動靴」ではあるが、あくまで「上履き」であって、外を歩くための「靴」ではない。
「運動靴=柔らかい」が誤解であることは、野球やゴルフ用の靴が硬いのを見れば明らかである。
そもそも街ナカというのは、テニスコートや体育館の様に平坦ではない。実際はゴツゴツした突起や段差だらけだ。

そして「紐靴」であるべき必然性も、機能から生じている。

紐には、「確実に結束が出来つつも、網となって自在に変形出来る」という優れた特徴がある。
それに対し、
・ゴムは、際限無く伸びてしまうため結束力が弱い。
・ファスナー(ジッパー、ベルクロテープ)は、面方向に変形出来ない。
いずれも、硬い革にはマッチしない(「そこだけ変に柔らかかったり硬かったり」になってしまう)。つまり、硬い靴を体にしっかりフィットさせるには不十分なのだ。
フィットしなければ、靴は「機能」を果たすことが出来ない。ゴムやファスナーは、足を入れやすくしただけの、誤った構成なのである。
また、これらは紐と違い、損耗すると簡単には交換が効かない。元が安価な靴は、結果的に「減ったら捨てる消耗品」となる。その意味でも、「いい大人が永く履く靴」には不向きと言えるのだ。

そもそも、履いて、立ったり歩いたりして過ごす時間の長さを考えれば、「脱ぎ履きのし易さ」など
かなりどうでもいい。そのために"立ったり歩いたりする性能"を犠牲にしているとしたら、ちょっと頭悪い
...とまで言うと言い過ぎかも知れないが、であればそれはやはり靴ではなく、スリッパやサンダルの仲間である。
(だって、"すぐ脱ぎ履き出来るのが利点"なんでしょ?
で、実際、紐靴でないのなら、ヘラが無いと履けないのが「ホンモノの靴」なワケで。)

そうして駅や電車内で周囲を見てみると、
 1.まっすぐ立っていられない。「崩れ"休め"ポーズ」を左右交互にとって、落ち着きがない。
 2.スキあらば速攻靴を脱ぐ。立ったまま半脱ぎも出来る(笑)。もちろん職場ではサンダル。
 3.「足腰悪いのかな?」ってくらい、猫背とか、変な姿勢で、ヨチヨチ歩き。
  今にも、頭のおかしい"あおり運転野郎"に追突されそう。
...な人、結構多いんだよな...
それらは全て、ペラッペラ、フニャッフニャ、ブッカブカの、ダサい靴が原因です(断言)。
あ、3.は、「歩きスマホ」も原因かな(笑)
そうそう。こんな記事
https://zuuonline.com/archives/184131
を見るまでもなく、仕事デキる人に、そういう(1.〜3.)人は、いません(断言)。
「歩きスマホ」もね(笑)
恐らく、「デキる人」というのは、
・TPOや礼儀作法も含め、「見た目」もとても大事だと知っているし、
・「よく考えもせず、妄信・迷信と惰性に流される」ことをしない
...からでしょう。

■な〜んちゃって、
THE NORTH FACEのエンデュランス系あたりも悪くないかなぁ
なんて思いも、最近は無くはなかったりして。
@ICI石井スポーツ:ここで扱ってるってことは、当然ソールはVibramだ。
素人目にスニーカーに見えたとしても、性能的には別格。
最近のは素材も進化しとるし。
(まぁ、布は汚れたら拭くだけでは済まないし、靴素材としては革に比肩はしないけど。)

実は去夏はNORTHのサンダル「NF51520ウルトラティダル」買おうと思ってたんだよね...
最終的には...いうても所詮サンダルだし、見た目重視で「JOURNAL STANDARD NUOVO NICAR(ヌヲボォニカル)」にしてしまったんだけどw
こいつはさすがのMADE IN ITALY、見た目と違いソールがとても硬いのが気に入った。
(まぁ、そのおかげで去夏は、十数年ぶりに「靴ずれ」というものを体験したけど。)

■MADE IN ITALYといえば、
ついに3足目を買ってしまったGAERNE FUGA。
BK、BRの次がGRって...と思いきや、現物見て納得。
レザーの質感が素晴らしい。アウトドアや単車に使うのがもったいないレベル。さすがイタリア。
SAPHIRのダビンオイル少量づつ与えて、テカらない様に慣らしていきたい。

今回、熱成型インナーソールはBiontechにしてみた。これもかなりイイ!

たまらず、鞄と時計も衝動買いw (写真1)

■な〜んて、12月初旬にtimelineに流したものの、
結局FUGA(gr)の中敷はSIDAS FlashFIT Multi+に落ち着いた。
最近はテイラーメイドは流行らない(出来合いのも良くなっている)らしいから、試してみたけど、無駄になったorz

「HD VAC」で成形してもらっている様子@ICI石井スポーツ(写真2)

■暫くサボっていたので、久々に、
先輩のGAERNE達に、一斉にSAPHIR(サフィール)のオイルを与える。
しっとり感と共に、色の深みが蘇る。下手なクリーナーや、カラークリームは要らない。
(写真3)

もちろん、ベースのレザーの質が良くないとダメなのだろうが、

■キレイに見えるデザインには、理由がある
FUGAも#145も、極力少ないピースで構成された"シームレス"構造であること、
また、フックやハトメ穴の周りに、目立った補強が無いことから、
「余計な縫い目が全く無い」のだ。

これはファッションの話ではなく、工業デザインのセオリーのひとつなのだが:
(衣服の類はデザイン性、ファッション性という"無駄"を抜きには語れないものだが、靴だけは、機能・性能をハズして語っちゃぁダメだ。)

『機能的に意味の無い線は、あってはならない
(「デザイン的になんか物足りないなぁ」っつって無駄な線を描き加えると、絶対ダサくなる)。』
ぼくが言ってるのではありません。ピニンファリーナとかの人に聞いた話です。
ピニンファリーナが何だか知らない?じゃググれ。要はフェラーリのデザインしてる人たちってこと。

そう考えて周囲を見渡すと、やはり、無駄な縫い目のある靴は、ショボいことが多い。
もちろん、高級な靴に、意匠として飾りステッチが入っていることも、無くはないのだが、
多くの場合は、革の歩留まりを上げるため、簡単に加工するため(恐らく)に、そうしている様に思う。
(ハトメ穴周りの補強については、「ベース材が薄っぺらで耐えられないから」に違いない。)

逆にシームレスにすると、歩留まりは上がらないわ、加工も難しい(恐らく)わ、
量産品にとってはいいことなんか無いので、
そうする理由はハッキリしている。
すなわち、慣らし終えたときの履き心地、バランスの取れた強度、堅牢性、防水性のための設計。
その結果、設計思想と機能・性能を訴えて来るデザインに、必然的になっているのだ。デザインのためのデザインではなく。
(フックやハトメ穴周りに補強が無いことからは、「要りません。全身これだけブ厚いんで。」と、素材・品質の良さが伝わってくる。)

だから、シンプルで美しい。
こういうの、「日本のモノづくり」は結構苦手だよね。残念ながら。

もっとも、靴を履き始めてせいぜい100年くらいしか歴史が無いわりには、日本はよくやっているほうではあるけど。

■ちなみに、ライニング(内張り)までも美しい
前回の繰り返しになるが、FUGA、#145とも、
ライニング(内張り)は、クッション層を間に備え、
よくあるペラ革ではなく結構厚みのある牛革で、最少のピースで(=最大の革で)造られており、
アタりそうな、カカトやくるぶしの周りに、縫い目が一切無い。
(もちろん、たまに内側にも全面オイル与えます。)

■「アホが。無駄ガネかけてるだけじゃんw」
と思われるかも知れないが、こいつら、じつは激安。
中敷を加えると一足3.5〜4万くらいだが、
前にも書いた通り、FUGAの1号(bk)はもう15年モノになる。
2〜3年で履き潰す靴に比べて、そんなに高価かな?
似たような品質のを少量少品種生産してるメーカーからしたら、むしろ反則級の安値だよw
(もちろん、反則ではなく、単にスケールが違うんだと思う。
あちらにしてみれば、材料からぜんぶ国産だし。)


...ていうか、アメリカのワークブーツって何であんなに高いの?(^_^; インチキやでアレ。
ちょっと、例えば替えの紐とか探そうとしてソレっぽい単語でググると、
「破れをリペアしました」だの「ソールをVibramに替えてみた」みたいなブログ等がよくhitするけど、それってそもそもどうなのよ ┐(´〜`)┌
中には「オールソール交換は高いから、踵だけいける様に2ピースタイプに換装」なんて話も。"イタリア登山靴派"からしたら、アウトソールだって構造上のストレスメンバーなんだから絶対ダメでしょ。そんなトンデモ話を自称プロの靴屋がしてると思うとソラ恐ろしくなる。歩き方矯正してあげなよ。
ちなみにぼくはVibramの交換時期は「つま先」で判断しますね。もともと一番薄い箇所なんだからフツーにそうなる。踵ばかり減るのはそもそもおかしい。

■ICI石井スポーツとGAERNEに、特に接点は無いんだけど、
「下手な商品は、サイアク人命に関わる。だからちゃんとやろう。」という意識には共通点がある様に思う。

日常身に付ける=ファッションアイテム、でありながら、
そういったモノって、他には無いな。きっと。
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