阪神淡路大震災で亡くなった方を悼みつつ、
しかしこの世はどこまでも、生きとし生ける者の街である。哀しいけれど。
なんとなれば、人間生きていかねばならん。過日書いたとおり、よしんば寝たきりであったとしても。
生きるにあたっては、さまざまな様式がある。できうる限りそれは、己の嗜好・志向に忠実に。
だってあなたの人生じゃないですか。人の言うことなど聞いてはならない。彼や彼女は君の人生に、決して責任取らないから。
そんなこんなで新宿は、心のふるさと。
オカマにヤクザ、浮浪者に不良外国人。そんな猥雑が俺は大好き。
彼らだって、いや、彼らこそ自分の人生を生きている。
新宿にデビューしたのは大学生の頃。社会人になってしばしご無沙汰していたが、会社を辞めて再臨。
ゴールデン街でウォッカ飲みつつ、某外務省の人と北朝鮮拉致問題の解決策に激論交わす。腰が立たなくなって中国姉ちゃんと同衾するが、もはや不可能。
挙句、靖国通りから入ったとこの、あそこの遊歩道で朝までぐっすり。てなことも再三。
そんな新宿の歌。
*
夜を駆ける 間に合わせの愛たち
身につかない新しい言葉 口に入れ夜を喋る
闇の中に棲んでる 新しい女を誘い
その気分にさせて 夜が転がるまで続く
英雄、夢見て
錆びた窓の中で生きる
喋りすぎの男が選ぶ
明日 希望の街
闇の中に棲んでる 新しい女に声をかけ
その気分に浸りきり 夜をものにするまで喋る
英雄 俺の街で
英雄 夜の街で
おまえが様になる頃に
人もすでに 飽きている
闇の中に帰る ただ一人のお前と
その気分にさせた奴と
目つきと言葉が 錆びてゆく
◆すこぶる芸術的な詞は泉谷しげる ー 王の闇
https://youtu.be/xZyIwG29a9s
自作動画ですが、うむ。よう出来ておると自画自賛。
こいつらがいかがわしい新宿の衆で、かつ俺の友だち。
王とは誰か。実は君たちではないのか。
生きとし生けるもの。
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