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mixiユーザー(id:988396)

2019年09月20日23:19

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神戸・続神戸(その2)



件のホテルはトアロードの途中にあり、その建物は朱色。
※トアロードとは神戸大丸の東端・旧居留地の明石通から山側(神戸は南北じゃなく、どっちかつーと海側山側と言います)に1本渡って、山手へ上る1劼曚匹瞭始。「トア」の由来は、英国人が建てたトアホテル(北野の外国倶楽部のあたり)を初めいろんな説がある。トアホテルも屋根は朱色だが、焼失したのは1950年(昭和25)なので、神戸大空襲で滅んだといふ著者西東三鬼の言とは違う。
※なお、神戸には「トアロード」「生田ロード」など、ロードと称する通りが多い。こと後者は生田神社という大神社にぶつかる ー いわば参道 ー にも関わらず、英語の「ロード」なのである。

さて、本書は、そのホテルの住人や界隈の人、著者の知己との物語。目次が無いからひとつづつ引くと、
・第1話 奇妙なエジプト人の話
・第2話 浪子という女
・第3話 勇敢なる水兵と台湾人
・第4話 黒パンと死
・第5話 月下氷人
・第6話 ドイツシェパード
・第7話 自動車旅行
・第8話 トリメの紳士
・第9話 フカの湯引き
・第10話 猫きちがいのコキュ

戦中から敗戦直後に至る「神戸」で登場人物も飢えかつ爆撃され、あるいは病気で、決して無事じゃない。猫もシェパードも。
それでもどこかノンビリしているのは、著者の性格か、はたまた神戸だからか。
※同じ神戸産の野坂昭如とも、その筆致は少し似ている。江戸っ子東京人の韜晦が照れ臭さに基づくのに対し、神戸のそれは、関西の都会そして港町独特の、どこか底抜けた感がある。

そんな筆致だからこそ却って、悲惨を覚えるのも確か。いっぽう人間嫌いの自分に三鬼先生の体験談は、人への限りなき興味を掻き立てる。

多かれ少なかれ、どこの街にも「匂い」がある。雰囲気と言ったほうが良いだろうか。
神戸には ー 戦争があろうと無かろうと ー 今日も洒脱な風が吹いている。

■BGMは、またもやPlaying for Change ー 子どもたちがプレイするはアース(ウィンド&ザ・ファイヤー)で、Celebration https://youtu.be/8Lu41LulQos

続く。

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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年09月21日 02:37
    「ザ・ロード」なんちゃって。まだ読んでないです(><)
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年09月21日 05:15
    > mixiユーザー 

    あれな、ふつう泣くぜ♪
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年09月21日 05:17
    > mixiユーザー ケアルック?ケルアック?の路上ぽい感じすかね?
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年09月21日 05:24
    > mixiユーザー 
    鋭い! コーマック師匠は、ジャック・ケルアック「路上」に影響受けてるぽい。
    いっぽう「ザ・ロード」は、核戦争か何かで人類ほとんど死に絶え、残った奴らはクズばかり。強盗したり。そんななか、父と子が道を往く征く。子連れ狼みたく。
    「ノーカントリー(血と暴力の国)」の、これは続編じゃないかなあ。キーワード「ともし火」的に。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年09月21日 05:25
    > mixiユーザー あ、そういうやつなんや!
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年09月21日 05:26
    > mixiユーザー 
    そういう奴やで。キリスト的やで。

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