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2016年01月02日22:40

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京都の正月を飾る餅花 (もちばな)

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餅花 (もちばな)は、白い餅と、食紅などで赤く染めた餅を、小さく切ってヌルデ・エノキ・ヤナギなどの木の枝につけて、神棚や玄関の近く、座敷などの柱に飾り付ける正月飾りである。
京都、滋賀、大坂などの関西の一部と中部地方を中心とする年末年始の習俗として定着しておりますが、本来は1月15日の小正月のころに飾られます。
京都府木津町相楽(さがなか)の相楽神社には、「神功皇后が来られたとき、花に見立てたお餅をさし出して喜ばれた」 という云われています。

京都で餅花に直接関係のある特別な行事は催されていないが、正月飾りや生け花などとして、花餅、花飾、餅の花などと呼ばれながら定着している。
商店街などでは、該当にプラスチックで作られた餅花もどきがお正月の雰囲気を出している。
しかし、古都である京都の古くから伝わっている習慣と思われがちなのですが、京都の老舗旅館「俵屋」さんの女将さんが二十数年前に、東北地方の正月飾り「繭玉」(まゆだま)に刺激されて創作したものであることはあまり知られていない。
それに、舞妓ちゃんの髪飾りにも餅花そっくりの簪がある。新人舞子ちゃんにだけだったっけ?
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陰暦で新月の1日を朔(ついたち)とすると、15日は満月で望(もち)とされます。
小正月は「望の正月」ですから、「望」と「餅」の語呂合わせで、小正月に餅花を飾り、豊作を祈願するようになったのかな?

長野県などでは、枝垂れ柳を使って稲穂の垂れるかたちにつくり、豊作を表現している。これを「稲の花」とよぶ。「粟穂稗穂」(あわぼひえぼ)も同じです。
岐阜県(主に高山市・飛騨市)では「花餅」(はなもち)と呼ばれ、正月の装飾用品として定着しています。
東日本一帯に広がるものに「繭玉」(まゆだま)がある。米の粉をカイコの繭のかたちにして木にさしたもの。養蚕に関連の深い道具などをいっしょに飾る地方もある。カイコの安全を祈願したものだが、これも餅花の一種です。小正月が終わる頃にもぎとり焼いて食べる。

本来の意味は、餅や団子を丸めて稲穂に似せ、豊作を祈るための飾りものなんです。

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