母親に怒られて何も来ない。

私が小学校時代のことである。
私はしばしば人にやり返すときに人を噛む子供で、いつも仲間はずれ
にされるタイプの子供で、いつも母親に叱られていた。
そういう私が傘をなくしてしまった時、
人を噛んで、迷惑をかけるのと同じトーンで自分をしかり、
お前が傘をなくすのは人を噛むのを含めた他の惡癖と
つながっていると言われた。
母親に叱られてもその時のミスが全て自分の惡癖や
自分の悪いところとつながっていて、叱る範囲が
際限も無く広がっていくので、心に来ないし、
自分が悪いことをして叱られている事よりも
惡癖を論つて出来の悪い子供を追い詰める爲に
やっているんだと考える事も多かった。
そして、母親に自分の悪口を言われると、
「母親は自分の悪口を私の本音だと言っているし、
自分はそれだけの存在、その程度の存在。」
って考えたほうが楽だし、変にプライドを
自分の存在が消されると思うときがある。
(それと、自分の惡癖を弟が指摘してきた時も
弟が抱える大量の友人の影を感じて実に怖い)
だから、傘を忘れた時、先生が貸してやるみたいなことを
言ったとき先生に
「私が貸してやるのになんで借りないんだ。」
と叩かれた時、あまり心に来なかった。
忘れものをして挙げ句、自分の全く関係のない
惡癖に結び付けられて、脅される方が怖かったからかもしれない。
母親は今起こったミスをすぐ結びつけて、怒る内容にしているから
注意された気持ちよりも、怒られた嫌な気持ちしかわかないんだ。