小噺0242 処分の仕方は？

日本中どこの港湾でも覚醒剤や大麻、麻薬など不正薬物流入(密輸)の摘発が後を絶ちません。押収量が毎年1トンを超えることが常態化しているそうで、末端価格では700億円に上るとか。
これはおそらく氷山の一角でしょうが、それにしても驚くような量・額です。

さて、ここで問題です。港湾で押収されたこれらの莫大な不正薬物はどう処分されるのでしょうか？
答は焼却。
アーもったいない！コッソリ売りさばいたら巨額でっせ。そんなオレみたいな不届き者がいるから、2人以上の立ち会いの下で処分されるのですと。それでも誘惑に負けて立会人と結託しているヤツがおるんとちゃいまっか？

では金塊はどうでしょう？
某国で100万円の金塊は、密輸して(税金を払わずに)日本で売ると100万円＋消費税ですから、消費税分がまるまる儲かるワケで、悪いヤツはこぞって密輸するんですな。
で港湾で見つかって押収される。ザマアミロ！
では、押収された金塊はどうなるのでしょう？まさか不正薬物のように焼却処分しないでしょ。
答は返却。
密輸しようとしたヤツに返却されます。その際に罰金と関税/輸入消費税を徴収するのです。罰金を払った上で正規輸入されるのですな。
ところがホンの数％ですけど、裁判所が悪質・違法だと認定して返却されずに「没収｣となる金塊もあります。持主が日本国に変わってしまうんですね。こういう金塊は競売にかけられた後に売却額が国庫に入れられるのです。

オヨ、ちょっと待ってくださいよ。
日本の法律では20万円以下の物品には輸入時に関税/輸入消費税はかかりません。ということは、海外旅行て20万円以下の金塊(国際的に価値が決まっていて換金が容易)を買って、キチンと申告して(でも無税)日本に持ち込み、そして田中貴金属に持って行けば、合法的に消費税分儲かるってことでんな。ヘヘッ！