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2020年01月21日05:53

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小噺0238 牛乳とミルク

「コーヒー牛乳」という言葉、いつの間にか使われなくなりましたね。代わりに「コーヒー入り乳飲料」などの表現に換わりました。どうしてでしょうか?

2003年以降、「牛乳」という表現は牛の生乳100%のモノにしか使えなくなりました。某大手メーカーが2000年に起こした乳製品の食中毒(憶えています?)をキッカケに法律が厳しくなったのです。だから「コーヒー」と「牛乳」は決して両立して表示できないのですね。だってコーヒーが入っていたら牛の生乳100%ではなくなりますから牛乳と言えないじゃないですか。
なお「生乳」とは搾乳したまま牛のお乳で、殺菌されると「牛乳」になり製品化されて流通します。

では「ミルク」という表現はどうなのでしょう?
日本語に訳すと「乳」です。牛乳とは限りません。羊の乳も人間の母乳もみんなミルクなんです。
だから厳格なこと(牛の生乳100%でなければ牛乳とは言えない)は適応されず、多少の混ざりモノは許容されるのです。だから「コーヒー牛乳」という表現はNGでも「コーヒーミルク」はOKなんですね。
ということで、横文字の「ミルク」という表現をワザワザ使っている飲料は、牛の生乳100%ではなく脱脂粉乳が混じっているかもしれないんです。
なお「ジュース」という表現は果汁100%の飲料にしか用いてはならない、ということはご存知ですよね。「牛乳」もヨー似てまんな。

ところで、生乳を飲み比べると味の違いに驚きます。酪農家によってエサやストレスが全く異なりそれが味に如実に反映されるのです。
そんな色々な酪農家の生乳は、農協から請け負った乳製品生産会社がタンクローリーで集めて工場に運びますが、その過程で混ざって均一化してしまいます。買取価格は安値ですし。「均質の生乳を安価に仕入れる」という農協の思惑があるからです。

旨い牛乳を消費者に届けるために、牛を放牧飼育するなど大金と手間をかけてている酪農家は不満タラタラ。そこでこういったヤル気ある酪農家が農協と手を切って独自のブランドを立ち上げる動きがあるとか。エーことでんな。応援しまっせ!

さらに最近の傾向として、ほとんどが高温殺菌牛乳(130℃2秒)になり、栄養価は高いけれど消費期限が短く、生産に時間がかかるので価格が高くなる低温殺菌牛乳(65℃60分)は滅多に見なくなりました。価格差は1リットル・パックあたりホンの¥20〜30に過ぎなかったのに。

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