mixiユーザー(id:9783394)

2019年12月13日05:51

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ほ、欲しい…(0197 PEEL)

前回はソビエト連邦の巨大なクルマのことを書きました。ボクは小さなクルマが好きですので、嗜好とは真逆です。
ということで、今回はピールという小さな小さなクルマを。
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ピールP50のことは、本稿0020"RYTECRAFT"の中でも少し触れましたが、イギリスのマン島で1962〜64年に47台のみ生産された全長1340mm、全幅990mm、車重56kgに過ぎないマイクロカーです。その辺のホテルや会社のエレベーターに入りますよ(笑)。世界一小さなクルマとしてギネスブックに掲載されています。本稿0070で書いたタンケットの方が小さそうですけど、タンケットはカウントされていないのでしょうね(ギネスブックと言えど詳細が分からないのでしょうか)。なお本稿0020のライトクラフトはとても小さく見えますが、ピールP50の方が小さいです。

ピールP50は、ドイツのDKW製49cc空冷単気筒2ストローク・エンジン(4.2馬力)を搭載し、3速ミッションを介して60km/hで走りました。バックギヤがなく後退はできませんが、軽いので女性でも前部をヒョイと持ち上げて向きを変えることができました(本稿0020に写真を掲載しています)。ドアはひとつ(左、歩道側)のみです。

また、P50から派生したトライデント(TRIDENT)というバリエーションがありました。
全長1830mm、全幅990mm、車重90kgとP50よりも大きな2人乗り(大人と子供)で、1965〜66年に80台生産されました。
外観は全く異なり、大きな透明なキャノピーが目を惹きます。ドアは無く、このキャノピーの開口部から乗り降りしました。
また、1個だけだったヘッドランプは2個となりクルマっぽくなっていましたが、ウインカーは省略されていて曲がる際には手信号が求められました。
DKW製空冷49ccエンジンは2ストロークから4ストロークにグレードアップされていましたし、望めばトライアンフ製空冷99ccエンジンも選べたようです。
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ピールは、ギネスブックに掲載されたことや生産台数が少ないことなどからマニア垂涎の的であり、驚くほどの高値(1000万円以上)で取引されています。そのような背景下、2010年にPeel Enginiaring Ltd.という会社が復刻版の生産を始めました。
当初は電気モーターで最高速度10mph(約16km/h)しか出ませんでしたが、人が走った方が速いのは問題だということで、翌2011年にはもっと速いEVと3馬力の4ストローク・エンジンを搭載するガソリンエンジン版の2車種が用意されたようです。

またこれとは別の会社で復刻版を販売しているところがあります。P50cars.comなる会社で、トライデントも含め多数のバリエーションがあります。オリジナル同様の2ストロークの50ccのガソリンエンジン版に加えて4ストロークの124ccエンジンとディスクブレーキを持つ125GTやコンバーチブル、EVも用意されているようです。キットも。
https://p50cars.com/
少し高いように思えますけど…ほ、欲しい…
なんて思っていたらコーシさん(京都)が輸入しました!

ところで、ネットサーフィンをしていたら日本に輸入されたP50(復刻版でしょう。上記のどちらでしょうか?)が街中を疾走する動画を見つけました。いいなぁ!
https://youtu.be/7rnSn06VmCc

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