小噺0228 警察

ロンドン警察は「スコットランドヤード｣と呼ばれています。ロンドンなのにスコットランド？変でしょ、どうしてこう呼ぶのでしょう？
それは、かつてロンドン警察の庁舎がスコットランドヤードという通りに面していたからだそうです。通称だったようですね。
今まで3回引っ越して場所を変えていますが、慣れ親しんだスコットランドヤードという名称は引き続き使っているとのこと。最早公式名称のようで。いかにもイギリスらしいじゃありませんか。

では日本の話。パトカーには、その車輌が所属している警察署名が書いてあります。たいてい「〜県警｣ですが、大阪府と京都府は「府警｣、北海道は「道警｣ですね。では東京都は「都警｣？それが違うんですねぇ、「警視庁｣なんです。東京だけ特別な感じですね。なんでや？
色々とヤヤコシイ経緯があるようですが、端的に言えば法律でそう決められているからだそうです。な〜んや。

もうひとつ。警視庁と警察庁の違いって分かります？
警視庁は、全国の都道府県の警察の中で特に東京都の組織のことを呼ぶ際の名称です。
今述べたようにパトカーに書いてある所属を見れば一目瞭然ですね。都内で起きた事件を捜査します。
一方警察庁は、全国都道府県の警察の連絡調整役(県をまたぐ事件など)で、捜査は行いません。

さらに(まだあるの？)。警察と検察の違いって分かります？
警察は事件の捜査をして被疑者を検挙する組織です。そして「こんなヤツ捕まえましたぜ｣と検察に引き渡すのです。これを「送致｣と言います(マスコミが使う「送検｣は同じ意味です)。
そして検察は、警察から送致されてきた被疑者を裁判にかけるか不起訴にするかを判断する組織です。シロートの分かりやすい解釈では、検察は警察の上位組織という感じでしょうか？
実際、警察官はお偉いさんを除いて各都道府県の職員(地方公務員)ですが、検察官はみな国家公務員です。

いずれにせよ、お世話になりたくない組織ですねぇ。