mixiユーザー(id:9783394)

2019年10月22日05:48

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小噺0225 死亡保険のカラクリ?

某生命保険の広告。「死亡保険金100万円をご遺族に。50歳女性なら保険料が月々500円。それが一生上がりません!」
うーん、これメチャクチャ安いですよね。100歳まで生きるとして、50歳の人が加入する期間は50年間=600ヶ月です。払い込む保険料は600ヶ月×500円=30万円。それだけ払えば(しかも600回分割で)100万円もらえるんですよ。
交通事故やガンの保険と違って100%全員もらえる死亡保険です。保険会社は絶対に損するではありませんか(どんなに上手く運用しても30万円を100万円にできるワケがありません)。
どういうカラクリなんでしょう?

実は上の計算は実態を表していないのです。仮に10,000人がこの保険に加入していたら、加入者ひとりあたり年間6000円(500円×12ヶ月)を払い込みますから、保険会社は年に60,000,000円手にすることになります。この収入をさらに増やすために、どの会社も加入者集めに躍起になってますね。
手にした60,000,000円は60人分の死亡保険金に相当しますから、もし亡くなった人が60人(60/10000=0.6%)以下ならその年は黒字、というワケなんです。実際の死亡統計では50歳女性の死亡率が0.15%なので黒字ホクホクなんです。

これが毎年々々繰り返されるのです。ある意味で自転車操業的ですけどね。大勢が一度に亡くなったら破綻しますけど、そんな場合(戦争や地震)は保険金は支払われないと規約に書いてありますから(アノ小さい字で。誰が読むねん!?)安泰なんです。

ま、加入者も保険会社もどちらもハッピーならそれでエエんとちゃいますか。

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