小噺0208 特殊詐欺

以前は息子や孫のフリをしてお金を騙しとる「オレオレ詐欺｣が主流でしたが、取締りの強化と共に手口がドンドン巧妙化しました。最早「オレオレ｣だけでは無くなり、様々なパターンが横行。それで最近は「特殊詐欺｣というそうです。まず犯人グループからの巧妙な詐欺電話がかかってきます。騙しやすい人かどうか探り、ターゲットと定めたら繋がりを作る、または一気に騙してしまう(ATMに行かせて振り込ませる)のだそうです。
「ま、オレにはそんな電話かかってこんやろ｣とタカを括っていましたが、先日「アレ？｣と思うことが。

病気療養のため終日自宅にいるのですが、ある日の夕方5時頃、固定電話に地元警察署(？)から電話がありました。
「18人からなる特殊詐欺グループを逮捕しました。押収した資料の中にあなたの個人情報が含まれていたので、変な電話が掛かってこなかったか？知らない人が訪ねて来なかったか？何か被害はないか？とこうやって確認しています｣と。
逮捕された者の中に地元(神戸市)の銀行に勤める者もいるそうで、あなたの口座は大丈夫ですか？と。
「ボクの口座は大阪市内の支店にあります。神戸ではありません｣と言うと、
「どこの銀行ですか？｣
警察がそんなこと聞くか？と思いました。で
「言えません｣と。
とりあえず、スマホで口座を調べる必要があるので5分後にもう一度かけてくれ、と頼みましたが二度とかかってきませんでした。

幸い口座は無事。被害は無かったので胸を撫で下ろしているところですが、同じような詐欺の電話を受けた人が多数いると聞いてウカウカしていられないなぁ、と思った次第です。言葉巧みに口座番号や暗証番号を聞き出そうとするようです。
年齢を重ねるにつれヒネクレてきたボクは「人を見れば泥棒と思え｣と疑ってかかるようになりましたけど(それだけ痛い目に遭っている？)、気のいい爺さんだったら…