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2020年06月08日19:34

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動画投稿サイトにまつわる話

以前とくらべ、動画投稿サイトで音楽映像を眺める時間が格段に増している。
今では動画投稿を生業(なりわい)とするひともいるらしい。
ライブ映像の場合、実際のライブでは何曲も演奏しているはずなのに、あえて1曲ずつ紹介する手法が多々見受けられる。
それはトータル・アクセス数(動画再生時間)を稼ぐためなのだろうか。
まあ、こっちもお目当ての楽曲のみ見たい場合もあるから、これはこれで便利なのだが。

「あんたさあ、こんなのも興味あるんじゃない?」
そんな鼻に掛かったエッチな声で誘(いざな)うように、お目当て映像が終わると勝手に次の動画が始まってくれちゃう。
「ごめんね、今夜は手持ちが少ないんで」という言葉でお誘(さそ)いを断るように、別の動画を自分で選択するのさ。
誘ってくれる気持ちはうれしいけど、やり過ぎない方がいいときもあるよ。
だって、人にはそれぞれ事情があるのさ。

先日、ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツの映像を観ていた。
次の動画も、その次の動画もジョーンだったので、その日はサイトの言うがままに任せて見続けた。
そしたら4曲目の紹介はジョーンではなく、中島みゆきさんの『糸』という曲を名も知らぬ四人組の女子アイドルが歌番組でカバーしている映像だった。
興味はなかったが見た、というかついつい見てしまった。
パソコン画面に出ていた女のコたちの顔や衣装より、下に出ているその曲の歌詞に惹かれた。
中島みゆきというひとに興味が生まれた瞬間です。

家内にそのことを話すと「わたし、中島みゆきのレコード持ってるのよ」と言う。
家内は誇らしげな顔つきで2枚のレコードをぼくに手渡した。
そのうちの1枚を3日間にわたって夕飯時に聴いた。
なるほどと思った。
4日目、ステレオの前のソファーに座って歌詞カードを見ながら聴いた。
とある曲でぼくは、あやうく落涙しそうになった。

もし、涙がこぼれ落ちてしまったとしよう。
おそらくぼくは、
「玉ねぎを切っている真っ最中だった」とか
「地球に重力があるから落ちただけだ」とか
言い訳をしただろう。
メロディ、歌詞、曲の展開、歌声と唄い方、まさに非の打ちどころがない楽曲だった。
じっくりと中島みゆきさんのレコードを、できれば発売順に集めてゆこうと思った。

私感ではジョーン・ジェットと中島みゆきの接点は「自分の言葉で唄っている」ってこと以外、そんなにないと思う。
「あんたさあ、こんなのも興味あるんじゃない?」
あの日、鼻に掛かったエッチな声でぼくをみゆきさんに引き合わせたのは、いったい誰だったんだろう。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★
THE SLICKSの次のライブです。
この日の出演は2バンドのみとなりそうです。

AVANTI presents
2020年6月27日(土)
場所:豊橋二川アバンティ
開場:18:00/開演 19:00
前売:1500円/当日:2000円 (+1d 500円)
出演:Big Remark , THE SLICKS

B.G.M.「中島みゆき/寒水魚」
B面3曲目収録の『時刻表』という曲がそれです。
おそらくこの先、彼女のいろんな名曲を知るようになると思うけど、この曲が揺(ゆ)るぐことなくベストのまま、そんな気がすでにしている(笑)。

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