先の日記では久しぶりにアニメーションを話題に挙げた。
それで今月辺り、後期アニメの放映が開始されているのを思い出した。
と、云うのも「ダイの大冒険」や「ひぐらしのなく頃に」のリメイクがなされており、特に前者は大いに期待しているところである。
それで双方とも現時点で2話見たのであるが、特に不満らしいところは出てこない。
「ダイの大冒険」
先のとおり2話まで見た状態であるが、現状では不満が出る余地もないか。
パイロットフィルム版となる偽勇者編と姫登場編をそれぞれ1話で纏めていた事については当然の判断であり、変に長引かせる事もなく終えたのは正しいと云える……と、思っていたら不満を漏らす人もあったので、受け取り方は色々なのだな、と思った。
偽勇者とその時の賜り物や、王女登場については後の展開の重要な要素になるので省くことが出来ないのは当然だが、前段階をダラダラと見せられるのは面倒極まると思うのだが……(旧作では姫編が合計2話だったので、そっちを期待したのであろうか??)。
ただ第一話の冒頭で、過去の回想シーンをねじ込んでいたのを咎める声があった。
これについては同感で、完結した物語を熟知している視聴者からすれば兎も角、完全に新規の視聴者は置いてけぼりの感想を抱くのではないかと思う。
それとも制作者は、既存の視聴者のみをターゲットに作品を作ると決めているのであろうか?? だとすればあまり褒められた姿勢とは謂えないのである。
「ひぐらしのなく頃に・業」
第一話については旧作の完全リメイク、BGM等も旧作そのままの上、声優陣も続投という、此の手のリメイクとしては珍しいスタイルであり、現在の作画で当時の雰囲気をより深く愉しめる内容に仕上がっており高評価。
特に当時の作画は……解で多少はマシになっているが……無印の側は恐ろしく粗雑な作画であったので……新規キャラデザインには多少の違和感が残るにせよ……声優が同じ事からすんなりと入り込める。
ただ第二話において、梨花が再度繰り返しの世界に巻き込まれた事が説明され、何かいつの間にかサブタイトルに業の文字が追加されており、リメイクと見せつつシナリオをいじってくるのではないかと中々にニクい演出を見せてきた。
完全リメイクと見せつつ、新作の要素を詰め込んで来ており、原作を知っていても、(多分)知らなくとも愉しめる設計になっているとすれば大したモノで、今後の期待が持てる。
それからWJで連載されていた「約束のネバーランド」が完結して、先日、最終刊の発売を確認したので購入してきた。
「約束のネバーランド」
全20巻で綺麗に締めたと評するのに相応しく、カーテンコールがあればスタンディングで拍手をしていただろう。
紆余曲折はあったし、最後の結末に至る経緯はちとご都合かな、とも謂えたが、敢えて飲み込んで、苦(笑)と共に物語の余韻に浸るのが嗜みであろうとも思う。
少年誌でダークファンタジー寄りの物語を円満解決に導いた手腕と力量は評価されるべきであり、作劇作画共に高レベルであった。
特に、普通であれば少年漫画で主人公をそこまで気に入る事はないのだが、本作にあっては主人公エマの前向きで明るく、そして抜け目ないキャラクターは非常に好感度が高かった。
ダーク寄りの世界観で明るいキャラクターは、屡々理想論者として無責任な放言や態度を執る事で読者に嫌われるのだが、飽くまで自分で考えて厳しい決断をしつつ、それでも理想を諦めない姿勢には共感ができたし、心から応援するに足りた。
まぁ敢えてケチを付けるならば、最終巻で顔芸が過ぎるのではないか?? と苦笑したくらいかな〜、まぁ少年誌であるし、このくらいインパクトがあった方が判りやすかったのだろうか?? と云う程度か。
何れにせよ、名作の列に加えるに相応しい作品であったと総括できる。
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