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2020年10月15日11:31

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浮薄

 今年の1月頃にアマゾンプライムで見たアニメーションの評価を呉れたのだが、思い立ったのでひとくさり、それ以降に視聴した作品について触れてみたいと思う。

  幼女戦記
 作品自体については本書未読であったのだが、本になった間近ころに耳にしたことがあって、その解説を読んだだけで、多分コレは面白い本なのだろうな……と思った事がある。
 ただ流石に新しい小説作品に手を出すキッカケになる程ではなかったのでそのまま放置していたトコロ、アニメーション作品になっているという事で視聴した次第。
 結論として、非常に面白かった、所謂、異世界転生モノが流行る前の、主人公死亡からの異世界転生したタイプの作品であるが、架空戦記モノとしての体裁を整えつつ、主人公無双にならない程度に優秀な人物として描写できている。
 兎角、顔芸と評される主人公ターニャは悠木碧が演じているが、実に巧みでココまでの嵌まり役も無いかと……あと、敵役で登場する無能な働き者こと、メアリー=スー准尉も、ネーミングセンスも含めてまたなかなか素晴らしい嫌われ役を見せてくれる。
 最近だとコレが一番面白かった。
 個人評点80点、オススメ度74点

  デカダンス
 タイトルのリストを何となく眺めていて目に付いた作品で、事前情報等一切なし、そもそもオリジナルアニメ作品なので私が認識できている事も無いという状態で、興味だけで視聴してみた。
 結論としては、高評価、最初から最後まで納得の下で視聴し切る事ができた。
 作品は近未来、謎のモンスターが往来するのディストピア……と説明しつつ、実は2話目で世界の構造について明かされ、虚偽の世界に囚われた存在である少女と、真実に拘束された男性の二層構造の物語が進んでいく。
 視聴後のレビューを確認すると概ね高評価、ただ既視感というか、所謂既存の作品との類似を指摘する声が多くあったが、そもそもその辺りの作品について詳しく無い身の上としては特に気になるモノではなかった。
 ただそれでも、格好だけを真似たパクリ作品では無いのであろう、と思う理由としては作品世界の秘密と、ご都合主義的な世界観が無理なくリンクしており、蛇足感を覚えず充分に作品世界に行かされていると感じたからであろう。
 不満を謂えば、アンドロイド側のデザインについてもう少しドーにかならなかったのか……という点、敢えてあのデザインラインに落とし込んだのだろうが、ノーマルに描かれた人間達や現実世界と並べられると画面から浮き出て見え、最後まで画面に馴染んでいなかったと思う。
 途中、男性主人公がある理由で世界に戦いを挑む決意をするに至るシーンがあるのだが、実に巧みな演出であると同時に、男子が強大な敵に立ち向かう理由付けとしては大きく共感の出来るシーンであり、名シーンを以て名作を評する事ができるならば、この作品の評価もそれに従う事になるのかも知れない。
 全12話というコンパクトさも含めて人に勧めやすい作品である。
 個人評点70点、オススメ度70点

 ここまで書いて、あと面白いと思えた作品が無い事に思い至る……最近だと、なろう作品と呼ばれる作品群が多く登場しており……どーせロクでも無い内容なのだろう……と思いつつも、見ない作品の評価を下すというのは私の主旨に反するので、星評価の高そうなモノを選って視聴してみた……まぁ、結論としては、どーにもロクでも無い内容であった。
 ぶっちゃけ、最終話まで見る事ができたのは2作品しか無かったというので察して貰えるものと思う。
 まずは世界観であるが、自分の知っているゲームやライトノベル辺りのパッチワークなのであろう、登場人物を含めて主人公を活躍させるための道具立てでしかないため非常に理不尽である。
 主人公がその世界の文化、文明とは違う価値観を持ち、世界にアプローチするというスタイルのモノもあったが、異世界に於ける文化、文明が何故そのスタイルに落ち込んだのか、という納得が画面から伝わってこないのだ。
 またこの手の作品に出て来る主人公を敢えて評するならば、共感性の欠損した自分本位の存在だが、行動理念が常に浮薄なのでサイコパスですらない、姿は人間なのだが、その内面は人間とはまったく別の倫理観、行動様式を持った理解し難いナニモノか、である。
 異様としか表現の仕様がなく……本来であれば最後まで見てこその感想となるのだが、そもそも最後まで視聴者を確保できる事も作品の実力という事であり、明らかにその程度に達していない、という事なのであろうと勝手に納得した次第である。
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