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2019年10月15日20:06

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月々

 吾が知友は10年遅れの珊瑚フィーバーで、斯く云う私は18年越しの開幕にして終幕の喇叭を味わっている最中である。

  「白銀の墟 玄の月」1・2 小野不由美
 いわき市の本屋を信用していないのは申し訳ないが、コレばかりはドーにもナラヌとネットで発売日には届くようにと諸々を整えていたトコロ、思いも寄らぬ台風に落着が本日になるという体たらく。
 開幕は前世紀の末、ふとしたキッカケ(NHKのアニメーション)で同作を知ってから何年経ったかは知らぬし、筆者の作品は他のモノを読んでは居らぬ。
 だが、十二国記の最新作が手許に届いたのである。
 小説作品を読むのすら数年ぶり、勇んで読むのは何時ぶりか、十年をすら数るに及ばぬのは間違い無い。
 本編の最新刊が18年前(だったと思う)、当時からの読書子が机を叩いた数だけ期待が積み重なった筈、11月に完結編の3・4が出るとのこと。
 現状、1冊目の途上……本心は一気に煽りたい気持ちを抑えながら……上等の酒を味わうためにチビリチビリと口を付ける……上等下等を問わず、本は何度でも繰り返し読めるが、最初の読了で覚えることができる感動は、最初の一度に限られる。
 困ったコトに、この年齢になると上等の酒は滅多になく、期待が許される作品は絶えて久しい。
 安っぽく期待に応えて欲しい……とは云わない、ただ、ひとつの世界から生じた小さからぬ顛末を見届けたいと思う。
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