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2020年12月29日00:01

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小岐須コース（ロードバイクで東海自然歩道　part39）

さて、今回で「東海自然歩道　日帰りハイキング（全3巻）」の3巻、大阪の箕面公園～鈴鹿峠のルートを、南回りルートを残して全て走破した事になります。要するに最短距離である北回りルートを辿って、3巻の端から端までを走り通した事になる訳ですね（復路の車道も含む）。丁度、今年中に終わらせる事が出来て良かった。とは言えこの残された南回りルートは全部で21コースもあるので、3巻の全てを終わらせるのはまだまだ先になりそうです。しかも実は2巻の4割を占める20コースが、鈴鹿峠～犬山城という西から東へのルートとなっているので、出来る事ならばこちらも優先して行って見たいという思いもあるのです。いやーこれは長い試みになりそうだわ。まあ流石に1巻と2巻の6割を占める、東京の高尾山～奥三河～犬山城という東から西へのルートまでは手が出ないとは思うけど（もちろん西から東へと辿っても良いのですが）、隠居生活の楽しみに取って置きましょうかね。

㊧　坂本棚田
㊨　このコース、標識の指し示す方向にズレが幾つかあり

前回のコースで漸く鈴鹿峠を越えて、今回の小岐須コースは、前回の終点である坂本から伊勢国一宮である椿大神社を経て、宮妻口のバス停までとなっています。午前中は雨模様でしたが午後からは晴れる予報だったので、坂本棚田の山の駅の駐車場に車を停めて走り出したのは11時過ぎでした。自転車では少ししんどい位の登り坂が続き、途中で砂利道に入ったりしながら、スムーズに画像の椿大社まで5.8kmの標識まで。この標識の通りに進めば、この先に行先側の板が故意に外された標識がありますが、そこからはコースが判然としなくなります。尤も感覚的に進めばコースに復帰できたのですが、改めて逆方向から辿り直して見ると…この画像の標識では椿大社の方向は左の草道となっていますが、奥に続く砂利道が正解でした。この辺りには太陽光発電の敷地が広がっているので何らかの手が加えられたのだとは思いますが、これは不親切ですね。

㊧　前方に入道ヶ岳
㊨　桃林寺の横に整備された東海自然歩道の休憩所

小石がごろごろとして歩き辛い道を辿って行き、広い舗装路に出た所で目の前に入道ヶ岳が現れて、豊かな田舎道を通りながらそこかしこに点在している茶畑を抜けて行き、裏道を辿る様にして進んで行くと次々に遍照寺、小岸大神社、桃林寺が現れます。桃林寺ではお参りがてらに県下最古の銅鐘も撞いて来ましたが、何よりもその桃林寺の横に東海自然歩道の休憩所が設けられている所が有り難く思われました。そう言えば甲南町コースでも終点の伊勢廻寺の境内の脇に同じ様な休憩所が設けられていました。東海自然歩道における寺と神社の役割は結構重要かも知れませんね。

この先、椿大神社までは楽勝かと思いきや…茶畑の先に設置された簡易的な東海自然歩道の標識、片仮名の「コ」の字の下の棒がない矢印で示された通りに左の山道に進んで行くと、いつしか杣道となってしまって明らかにおかしい。もう一度この標識まで戻って辿り直して見ても、見落とした道があるとは思えない。変だなと思って又その標識に戻り、念の為に右に行って見ると、直ぐに山道へと抜けて行く標識を発見しました。改めてこちら側から先の標識を確認して見れば、確かにこちら側から辿ればこの矢印でも間違い様はないのですが、私の辿っている方向から辿れば100％間違うでしょうね。この矢印を90°反時計回りに回転した状態で設置すれば、どちらの方向から辿っても間違い様がないのに、本当に不親切ですね。ここで30分以上もロスしてしまいました。

㊧　椿大社まで0.5kmの所で涸れた鍋川を渡る
㊨　椿大神社本殿

この辺りの道筋は是非、「東海自然歩道　日帰りハイキング」の名文に委ねたいと思います。長いけど。

「桃林寺から椿大神社まではわずか一・五㌔だが、自然歩道の典型と表現できるだろう。細い登山道だが、夏草が覆うと、けもの道の感じになる。入道ヶ岳の山裾をめぐるが、この間には小さな登降、右左の屈曲などがある。周囲は深山の趣であり、垣間見る小池にも神秘なムードが漂っている。樹林から抜け出て鍋川の右岸と左岸の堤防を少しずつ歩くと、椿大神社の参道入口に到達する」

㊧　本日、門松を設置
㊨　椿大神社の境内に立つ東海自然歩道の標識

暮れの押し迫った境内では新年に向けての準備が着々と進められており、参拝客も新年の混雑を見越してか早目にお参りされている様子でした。門松は設置されたばかりの様で、神主が酒と塩で清めておられました。本殿は流石に立派なものでしたが、境内には松下幸之助社があったり弓道場があったりして面白かったです。ここの奥宮は鈴鹿セブンマウンテンの一つである入道ヶ岳の山頂に祀られている所も興味をそそられます。名前の通り、境内には椿の花も良く見掛けましたね。東海自然歩道はもうここまで辿れば充分に思えたのですが、折角なので宮妻口のバス停まで行って見ますか。

入道ヶ岳　R03 (2021) .11.05
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1980781604&owner_id=9724239

㊧　至る所に茶畑が広がる
㊨　内部川を前にして、左手に入道ヶ岳、中央に鎌ヶ岳、右手に雲母峰

と思っていたら、内部川を渡渉する辺りで標識通りに進めども又元に戻されてしまって、夕暮れが迫っていた事もあってまあいいやと諦めてしまい、内部川に沿った砂利道を延々と走らせて昭和橋に出た所で終了としました。ここから眺めた入道ヶ岳と鎌ヶ岳と雲母峰の山並が素晴らしかったので満たされた思いでしたが、近々辿り直さなければとも思っていたのでした。このままでは終われませんよ。

EpisodeⅠ　東海自然歩道をロードバイクで走破する事がどれほど無謀であるかを如実に示す画像を掲げて置きます。6月にタイヤを替えたばかりだというのに、いつパンクしても可笑しくない状態ですよ。高価なホイールも泥を噛んだブレーキングでぼろぼろに。それに恐らくは東海自然歩道を半分も行かない内にフレームは廃棄処分となるでしょうね。真似したらあかんよ。

㊧　ダートを走らせ過ぎた結果、タイヤの側面が削れてチューブが剥き出しに（4箇所）
㊨　マヴィックキシリウム SR のホイールもぼろぼろに…

そしてフレームもぼろぼろに…

EpisodeⅡ　ロードバイクで東海自然歩道を走破するには車に車載して行かなければならないので、のめり込んでしまうと私にとっては肝心なバイクに乗る機会がなくなるという弊害が出て来ます。大好きな隼をもっと活用したいとなると、バイクの荷台に載せられる自転車が欲しくなりますね。東海自然歩道を走破するという事であるならば、一番の選択肢はマウンテンバイクかシクロクロスという事になるのでしょうが、私の場合は選りにも選ってミニベロという選択になりそうです。やっぱりブロンプトン買おうかな。でもこれって矢鱈に高いんだよな。小径車なのでダートも走り辛いだろうし、そもそもそんな所を走らせる度胸があるのか？あ、そうなると用途としては殆ど復路での車道で使うだけになってしまって、東海自然歩道を辿っている間は畳んでザックに入れて背負うだけの状態になるのか？それで「ミニベロで東海自然歩道」なんてタイトルが付けられるのだろうか？残念ながらあり得ないな。

EpisodeⅢ　行き着けなかった宮妻口のバス停までのエピソードを書く予定。たぶんまた標識の矢印の向きが原因で迷ったのだと思う。

やっぱりそうだった＿|￣|○