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2020年10月15日19:25

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【Voodoo Prince】 ライナー・クニツィア 【ブードゥープリンス】

クニツィア流のトリックテイキングゲームですが、常識的な作りからは軽く逸脱しているというのに滅法面白いです。それとクニツィア・ジレンマが見事にゲームを支配している所が凄いですね。カードの構成は0から15のランクが5スーツの80枚と、これに切札表示カードが5枚付属しています。ルールは切札のある、オーソドックスなマストフォローによって5ラウンドが争われるのですが、例えば適正人数の5人であれば80枚のカードから14枚ずつ手札として配られて(カードは10枚余る)、プレイによって3トリックを取ったプレイヤーは次々とラウンドを抜けて行き(抜けた際に、その時点でプレイされた自分以外のトリック数が得点となる)、最後の1人になるとラウンドは終了します(その時点でプレイされた自分のトリック数が得点となる)。要するに最後から2番目のプレイヤーが一番得をする構造ですね。又、特殊カードである0と5と7の札も絶妙に機能しているのですが、何よりも奇妙に思えるのは、プレイされないカードが何枚も出て来る所ですね。

カード枚数、80枚(+5)
プレイ人数、2〜5人
プレイ時間、20分
対象年齢、8歳以上

このゲームは明らかにデヴィッド・パーレットの創作トランプゲームであるタントニーに想を得たと思われるのですが、そのルールに拘泥する事なく独自のゲームに仕立て上げてしまう所は流石ですね。そのルールに拘泥し過ぎたと思われるギュンター・ブルクハルトの「トランプ、トリック、ゲーム」に比べると、その差は歴然としています。また同じくデヴィッド・パーレットの創作トランプゲームであるハムレットも参考にしていると思われるのですが、シンプルなルールによってジレンマを生み出す手腕は頭抜けていますね。
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