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2020年02月29日19:06

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Mt.乗鞍スノーリゾート＆乗鞍岳（スキー事始　part7）

以前、雪山登山にアプローチするに当たり、リフトを利用したので気になっていたスキー場が3つあった訳ですが、前回の白馬八方尾根スキー場（唐松岳）と高鷲スノーパーク＆ダイナランド（大日ヶ岳）に続いて、今回はMt.乗鞍スノーリゾート（乗鞍岳）に滑りに行って来ました。もちろん、バックカントリースキー（スノーボード）で有名な乗鞍岳にもスキーで登る積りではあったのですが、大日ヶ岳の時には散々な目に遭っていたので、どうしようかと迷いがあったのも確かでした。唐松岳についてもスキーで登るのはもう少し後になりそうです。3月末頃になるのかな？でもその頃には雪不足でシーズンが終わっているのかも。微妙。5月の連休頃には白山にもスキーで登りたいんだけどな…。

2/26
朝方にはMt.乗鞍スノーリゾートの山麓駐車場に行き着いて、ゆっくりと支度をしながら8時半からのチケット販売を待っていました。本日は水曜日なので何とリフト料金が半額になるとの事。スキー板を履くと8:45のリフト運行まで列に並んでいました。昨日までに結構な積雪があったので、非圧雪エリアでは良い練習になるのではないかとワクワク。しかし現実には…大日ヶ岳の時と全く同じ状況を味わう事になったのでした。

午前中はのりくら山麓リフトの下に展開されている非圧雪エリアを転げながら滑り捲っていました。特に上級者コースのテクニカルコースが圧巻で、何度転けた事か。しかも足を取られて派手に転んでしまうので、本当によく怪我をしなかったものだと思います。打ち身だらけで正午から車内で2時間の休憩。その後は夢の平クワッドに乗って中級者コースを結ぶ様にして滑っていました。圧雪された所であるならば特に問題はないのです。しかし例えば兔待ちコースの様な非圧雪エリアに踏み込んでしまうと、途端に難易度が上がってしまうのです。特にこの時間帯になるとシュプール跡だらけで雪面が荒れ放題になっているので、いとも簡単に転けてしまいます。本当に、圧雪された斜面を滑るだけならば、レジャーランドとさして変わらないではないかと思った程でした。まあそれが（大概の）スキー場というものなんでしょうけど。果たして、こんな調子で山スキーなんて物になるのだろうか…。

㊧　非圧雪のテクニカルコース
㊨　のりくら山麓リフト

㊧　テクニカルコースの上部より
㊨　夢の平クワッド

Mt.乗鞍スノーリゾートにて

2/27
本日はかなり冷え込んでいて粉雪もちらついています。非圧雪エリアは昨日の荒れた雪面の儘で極悪な様相を呈しており、殆ど滑る者が居ないのが印象的でした。私は端から諦めており、昨日は運行していなかったかもしかリフトに乗ってゲレンデトップに至ると、中上級コースのかもしかコースを存分に滑っていました。足が疲れた所で、かもしかコースから山麓リフトの下部までのロングコースを、気楽な気持で滑っていました。それにしても鳥居尾根クワッドが運行していなかったのは残念。まあ要するにリフレッシュを兼ねた滑りを、リフトの終了時間まで堪能していたのでした。

昨日と同じく、最寄りの乗鞍高原温泉湯けむり館でピザを平らげてから、温泉に浸かって疲れを癒していました。明日は晴れ予報となっているので、スキーを履いて行ける所まで行って見たいと思います。

㊧　かもしかリフト
㊨　かもしかAコースの上部より

かもしかコース

2/28
絶好の登山日和の中、リフトを3本乗り継いでゲレンデトップへ。そこでスキー板に手早くシールを張り付けると10:00から登り始めました。このツアーコースの初っ端はかなりの急傾斜なので、スキーを履いて登れるのか判らなかったのですが、スキーの先行者の姿を見る限りでは大丈夫そうでした。スノーボードをザックに縛っている方は概ねスノーシューを履いており、中にはスキーをザックに縛ってスノーシューを履いている方もおられました。確かにスノーシューの方が登高時には使い勝手は良さそうでしたが、私はこれが2回目のスキー登山とあってほぼ同等の機能を発揮できた様に思えました。位ヶ原山荘への分岐点での登りも難なくクリアーして大雪原に至ると、前方には先行者が4人。2人組のスノーボーダーは左手に折れて直接、剣ヶ峰へと続く尾根に取り付こうとしており、1人のスキーヤーは後少しで肩ノ小屋に至るかという所で、もう1人は既に朝日岳と蚕玉岳の鞍部で小さな黒点として見えており、どうやらここから滑り降りる積りの様でした。暫くスキーの歩を進めていると、私の右手を颯爽と滑って行くスキーヤーが居て、何だ、肩ノ小屋までで山頂には行かなかったのかと思いました。前方を見ると、丁度あの鞍部から奇麗なシュプールを描いて滑り降りて来る所だったので思わず見惚れていました。横を通り過ぎる時に気付いたのですが、何とこの方はテレマークスキーヤーだったのでした。私もあそこから滑り降りて見たい！以前にも増してその思いを強くすると、スキーを履いたまま肩ノ小屋の手前で朝日岳に取り付きました。

傾斜がきつくなった所でスキーを外してザックに縛り付けると、スキーブーツに直接アイゼンを装着してポールを支えにして登って行きました。歩き始めた途端に踵と内踝の間に靴擦れする感覚があって、これはスキーブーツに歩行モードが付いていないからなのか、足元も不安定でかなり辛いものがありました。これは使えない。果たして、歩行モードがあれば大丈夫なのだろうか？もしそれでも駄目だったとしたら、スキー登山自体が成り立たなくなりますね。それは考えたくないけれども、兎に角、靴擦れが酷くて最悪でした。

漸く朝日岳に登頂すると、眺望は最高で北アルプスの山々が見事にその姿を現わしていました。ここから眺める剣ヶ峰の姿も素晴らしい。暫くしてそちらに歩を進めて、蚕玉岳との鞍部に荷物を全てデポすると、剣ヶ峰を目指して登って行きました。15:05に登頂。白山連峰が綺麗に見えており、あの特徴的なゲレンデは高鷲スノーパーク＆ダイナランドで、前回にスキーで登った大日ヶ岳はあの頂かと思って眺めていました。御嶽山はやはり良い山だなと感じ入りながら、八ヶ岳、南アルプス、中央アルプスといった山並を静かに見詰めていました。登山目的の2人組が登って来たのでここを明け渡すとしましょうか。

㊧　のりくら山麓リフトから、乗鞍岳の絶景
㊨　ツアーコース

㊧　バックカントリーエリアにて
㊨　乗鞍岳の大雪原

㊧　肩ノ小屋とコロナ観測所
㊨　朝日岳への登り

㊧　朝日岳山頂にて、北アルプスとスキー板
㊨　朝日岳から剣ヶ峰を望む

㊧　剣ヶ峰（乗鞍岳）山頂から白山を望む
㊨　剣ヶ峰（乗鞍岳）山頂から御嶽山を望む

荷物をデポした朝日岳と蚕玉岳の鞍部に戻って来ると、カロリーメイト1箱とテルモスに入れたココアを飲み干しながら逡巡…スキー板を履こうとしたのですが、やはり今の私には無謀な試みであると思い直して、アイゼンの儘でここを降って行く事にしました。傾斜が緩くなった所からスキー板を履いたのですが、最早踏ん張る力は残っておらず、直ぐに立ち止まるばかりで颯爽と滑るなんて土台無理な話でした。ツアーコースに至ると、雪面が荒れ放題になっていたので転んでいる時間の方が長くて、ゲレンデトップに戻って来た17:50には、既に圧雪車がライトを灯して稼働していたのでした。遅過ぎ。そこからはバテながらも割と軽快にゲレンデを滑り終えると、夕闇の中に1台だけ取り残されている車に乗って、最寄りの乗鞍高原温泉湯けむり館に立ち寄りました。

㊧　朝日岳と蚕玉岳の鞍部から…
㊨　夕闇迫るゲレンデトップ

もう全てを遣り終えた感があったので、明日の朝にはここを出立したいと思います。

今シーズンの営業終了日は3/31（火）となります。

3月31日（火）をもちまして今シーズンの営業を終了いたします。

29日は、積雪が約10cmほどありましたが、
その前に降っていた雨の影響が大きく、ゲレンデ状態の大きな改善にはいたりませんでした。
今後の天候も踏まえ、予定していた最終日まで安全の確保が困難との判断にいたり
3月31日（火）を最終営業日とさせて頂きます。

イベントの自粛や営業期間短縮等、ご迷惑をおかけしましたが
沢山のお客様にご来場頂き、誠にありがとうございました。
また来シーズンお会いできることを楽しみにしております。

BlueResort乗鞍　スタッフ一同

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