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2019年11月12日22:18

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生物に世界はどう見えるか ー感覚と意識の階層進化

「生物に世界はどう見えるか −感覚と意識の階層進化/実重重実著/新曜社」(2400円+税、2019年12月1日発行)
 プログレ以外の話題を初めて日記に書きます。
 私メロニアは、本名・実重重実(さねしげ・しげざね)と言います。本年12月1日に、新曜社から生物学の本を出版します。
 この本はタイトルにある通り、細菌、プランクトンから、植物、カビ・キノコ、ミミズ、昆虫、魚、鳥、獣に至るまで、最新の科学的知見を総動員して、世界がどのように見えているかを描いたものです。近年の生物学の発展にはめざましいものがあり、次々と驚くべき事実が明らかになっていきます。それらがモザイクの断片のように組み合わさって、細胞レベルの認識から、個体レベルの感覚へ、そして私たちの複雑な意識へと進化していく様子を体系的に描きました。
 「意識」や「進化」ということにご関心をお持ちの方には、絶対面白いと保証します。そうでない方にとっても、自然界のさまざまな謎が目の前で次々と解き明かされていき、やがてそれが1枚の大きな絵になっていく様は、面白い読み物と言えるのではないでしょうか。専門用語を極力使わないで、読み易くするように心掛けました。
 私は農林水産省の行政官として仕事をする傍ら、発生生物学者・団まりな氏に師事して、団氏が提唱した階層生物学を20年近く学んできました。しかし残念なことに、団まりな氏は、2014年に交通事故で他界されてしまいました。このため私がその志を継いで後継者になろうと考え、5年がかりで本書を執筆したものです。

 新曜社は哲学・心理学などを中心とする学術系の出版社で、本書も専門書扱いとなっています。このため税込みで2640円と高いものですから、マイミクの皆様に「買ってください」とは言いにくいものがあります。
 皆様にお願いしたいのは、図書館に請求して、借りて見ていただけないかということです。請求があれば、図書館は購入してくれるものと思います。
 もし関心を持って購入してくださる方がいらっしゃる場合には、読まれてみて「つまらなかった」と思われたら、私が責任をもって定価で買い取らせていただきます。ただし、お1人1冊ということでお願いします。

 本の帯には、次のように内容が紹介されています。

「動物だけでなく、脳も神経系もないゾウリムシ、大腸菌、植物、
カビ・キノコも、あらゆる生物たちが独自の世界を感覚している。

それは、どうやってできるのだろう。
それぞれの生き物に、世界はどのようにうつっているのだろう。
原初に誕生した生命から現在の多種多様な生物のすべてを生み出し、
世界を認識するしくみを作ってきた進化の過程を探る科学の冒険。」

 そして表紙には、様々な生き物たちが並んで星空を見上げている童話のように幻想的な絵を描いていただきました。
 実はこの本は、私にとってプログレッシブ・ロックのような表現であり、科学的知見を総動員して作った言わば「プログレッシブ生物学」なのです。

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