詩や小説を読んだり、映画やドラマを見て思うのは、孤独が描かれる作品が沢山あるなってことです。でもって、そういう作品には、深みがあるものが多いというか、感動させられるものが多いというか・・・人間というものの本質を見つめてるって感じがします。
でも、ふと思うんですよね・・・基本、孤独って否定されているよなって。孤独は人を苦しめる、人の心を蝕む・・・だから、人は孤独であるべきじゃない・・・誰かを孤独なまま放置しておきべきじゃない・・・それが大前提になっている気がするんですよね。
でも、ほんとうにそうなのかな・・・
そういう作品が生まれ、そういう作品が支持されるのは、きっと多くの人が何かしらの孤独を感じ、その中で多少なりとも苦悩した経験があるからなんでしょうね。でもって、多くの人は、その孤独と折り合いをつけて生きる術を見つける・・・でも、完全になくなったわけじゃない孤独は、ときに心の奥の方で疼く・・・それを、小説や映画に投影することでなだめる・・・
そういうことであるのなら・・・孤独は、人間の心が抱える致し方のない負の要素、と思っていいのかもしれません・・・が・・・
そもそも孤独と表現されて不思議のない状況が全く苦にならない人がいないとは限らないような気もするんですよね。多くはなくても、皆無ではないような。そういう人たちは、自分が置かれている孤独と言われる状況を、とくに意識しないので、孤独とも思わないし・・・だからそれを何かしらの形で表現することもないし・・・だから、そういう人が居るということが他者に認識されることがない・・・というようなことはないのかしら・・・
孤独は物理的に他者から遠ざかって居なければ発生しない精神状況ではないと思うので、人中にあって、普通に人付き合いをしている人の中に、孤独に対してまったく意に介さない人がいるかもしれない。むしろ、とても穏やかに対人関係で摩擦なく暮らしている人の中に、そういう人がいるかもしれない・・・
だとしたら、孤独とは、とても成熟し自立した精神状態だとも言えなくはない・・・ことはないのかな・・・
何言ってるのか分かんないですよね・・・言ってる本人が一番分かってません(^^;。
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