【 拳骨和尚の不思議体験 】
絹子さんの家でお経を読んでいる時 !
拳骨和尚は ! 生まれて初めての ! 不思議体験をした。
死者が生き返るどころの話じゃない !
これは 〜 絹子さんが思い切りスパルタ教育をした !
にちがいない ! と思った。
これは 〜 本当にあった話です。
読経の時間は約一時間。
その最中に拳骨和尚の唱えるお経に唱和する声がする。
絹子さんでも ・・・ 娘さんでもなく ・・・ 小学五年生の孫娘の声である。
プロの僧侶が気合を入れて行う読経である。
声明も 読経も独特の節回しがある。
それに寸分の狂いもなくついて来るのである。
はは 〜 ん !
これはおばあちゃんの絹子さんに特訓されたに違いない !
そう思った。
読経が終わり ふと孫娘を見ると 〜 おや !
経本を持っていないではないか !
経本もなしで 〜 始めから終わりまで 〜
うそ ! だろう 〜。
信じられなかった。
みんなでお茶を飲みながら 〜 それとなくわけを尋ねた。
すると絹子さん曰く !
特訓も スパルタも シバキ上げたりも していません。
この子は一回聞いた事を同時進行で言えるのです。
それは英語でも フランス語でも まったく知らない歌でもです。
実際に聞いた拳骨和尚は 〜 二度びっくりした。
おそらく 〜 こんな事が出来るのは ! 世界でこの子だけだろう
寺に 〜 連れて帰りたくなった。
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