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2019年09月15日23:10

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北アルプス 鹿島槍ヶ岳登山

9月14日(土)   北アルプス 鹿島槍ヶ岳登山

 8月下旬に久し振りに大山に登った後、のんびりした山旅がしたくなって、北アルプス後立山連峰の鹿島槍ヶ岳登山を計画した。
9月の始め、信濃大町付近の天気予報が3日間曇り・晴になっていたので、急きょ夜行バスを予約して出発した。
早朝、名古屋駅に着いた後、JRを乗り継いで、松本から信濃大町へ。そこからバスで扇沢の登山口に着いたのが11時過ぎ。
 
 扇沢バスターミナルは黒四ダム観光の拠点なので観光客で賑わっていたが、とりわけ外国人も多く見かけられた。
昼食後身支度を整えて出発。今日は種池山荘までで柏原新道を通って4時間余り。遅い時間帯の出発なので登る人は他になく、下る人には次々と出会った。
この辺りは熊の目撃情報があるので、ほとんどの人がクマ除け鈴をつけており、遠くからでも人の気配が分かる。
登山道はよく整備されているので歩き易く、初日なのでゆっくりと歩いたが、夕方ほぼコースタイム通りに種池山荘に着いた。
 
 汗で濡れた衣服やザックの中身も乾燥室が完備されているので、寝るまでには乾かせた。
最近の北アルプスの山小屋はよく整備されていて、トイレも洋式便座になっている。ただし使用済みの紙は流さずに備え付けの箱に入れる。後で燃やすようだ。
食事もヘリコプターで搬送されるのでおかずの品数も多く、なかなかのごちそうである。夕食は午後5時で、朝食は午前5時、消灯は午後8時頃というのはだいたいどこも同じだ。
ただし水は貴重品なので宿泊客でもペットボトル1本分で100円。石鹸や歯磨き粉はもちろん使えない。
夕食が終ったら、談話室などで山の本を読んだり、同宿者と情報交換をして過ごし、明日に備えて早々に寝るだけだ。

 2日目は爺ヶ岳3峰(2670m)を登りながら稜線を縦走して冷池山荘まで2時間余りで着いた。そこから鹿島槍ヶ岳(2889m)まで往復4時間ほどでピストンして冷池山荘で泊まる予定。
天気予報が外れて、日本海側から前線が南下してきたようだ。朝から雨模様となり、上だけ合羽を着て出発。
冷池山荘を過ぎた辺りから風も強くなり、ズボンや靴の中まで濡れてきて冷たくなる。このままでは低体温症になってきて歩けなくなるかも? 
合羽のズボンをはこうと思うが靴の上から、横殴りの雨風で苦労するが何とか装着。冷池山荘を出る時に履いておくべきだった。
マツムシソウなど高山植物も風に大きく揺れてピントが合わない。多くのグループが引き返す中で、何とか山頂まで到着。
作っていただいた弁当を食べたいが、暴風雨の中でそれどころではない。とりあえず山頂碑の写真だけ撮って降りようと思ったところに、反対側から若者5人組がテント泊の大きな荷を背負って到着。
五竜岳からキレット小屋を超えて難コースの岩尾根を縦走してきたそうで、「死ぬかと思った」と憔悴し切っていた。
下りは風に飛ばされないように慎重に降りて、無事に冷池山荘着。

 3日目は長い赤岩尾根を下る予定であったが、安全面を考えて回り道だが元来た道を扇沢まで下ることにした。
バスで途中下車して、信濃大町温泉郷の薬師の湯に浸かって山旅の汗を流して帰路についた。
久し振りの山旅、ひとりで怪我をすると周りに迷惑をかけるのでゆっくりと歩いたが、その分景色も楽しめて堪能できた。
このコースは剣岳の雄姿が眼前に見えるはずだったが、今回は雲に隠れて見えなかったのが心残りではあった
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