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2019年11月14日23:13

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10月に観たもの

これまでにないレベルの暴風と大雨の来襲。
母の命日が記録的大雨だったので、その日一日引きこもっていた。
幸い直接の被害はなかったものの、各地の悲惨な様子には心痛む。

それでなくても忙しい月だけれど、
今年はまた輪をかけて盛りだくさんだった。
毎年参加の御会式は雨に降られながらも三日間つとめたし、
中一日明けてすぐ群馬県の玉原にペンキ塗り作業に行ったり、
続けざまに久しぶりの友人たちと順番に会っておしゃべりしたり、
今の住まい近くの記念館巡りをしたり。
新しい発見もあり、とにかくよく動いた月だった。

<映画>
・ナタ 魔童降臨(東京写真美術館ホール) 10月24日
http://cjiff.net/movies.html
2019東京・中国映画週間で上映されたアニメーション。
昔の中国アニメ「ナーザの大暴れ」が大好きだったので足を運んだが、
スケール感がすさまじく、さらに主要キャラの美麗さに痺れた。
ことにナタの父親の美丈夫ぶり、
ナタの宿命のライバルというべきアオビンの美青年ぶりは
悲運の香も麗しく完璧。すっかり参りました。
一般公開されるようなら是非また観てみたい。続編もありそうな気配。

・真実(渋谷HUMAXシネマ) 10月30日
https://gaga.ne.jp/shinjitsu/
思ったよりずっと軽やかで風通しが良く、後味爽やか。
初めての外国撮影、外国人俳優と組んだ作品でありながら、
ちゃんと是枝さんの味わいだったことにほっとする。
お城のような素敵な洋館、庭の木々の黄葉などが目を楽しませてくれた。
記憶の中で組み替えられる過去。
ちょっと「ワンダフルライフ」を思い出した。

<展覧会>
・歌川国芳 父の画業と娘たち(太田記念美術館)10月5日
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/exhibition/kuniyoshi
河治和香さんの「国芳一門浮世絵草紙」シリーズを愛読しているので、
このシリーズのヒロインである国芳の娘とりを思い浮かべながら楽しく眺めた。
それにしても国芳のユーモアと衣装のセンス素晴らしい。気持ち良い。

・大礼〜慶祝のかたち 第一期(三の丸尚蔵館) 10月6日
https://www.kunaicho.go.jp/event/sannomaru/tenrankai85.html
天皇即位の際のさまざまな貢物。流石に技を凝らしたものが多い。
個人的に印象深かったのは、
東京帝国大学総長だった山川健次郎のお祝いの言葉「賀表」と、
鏑木清方の6曲1双の屏風絵「讃春」。
絵としては作品集などで知っていたのだが、
即位の祝いのために献上された品だとは知らなかった。
川船に暮らす母子の姿と一枝の桜に温かみがあって素敵。

・マルク・シャガール〜夢を綴る(ポーラミュージアムアネックス)10月6日
https://www.fashionsnap.com/article/2019-09-07/pola-marcchagall/
シャガールは長命でずっと絵を描き続けていたから、
こんなに昔からつい最近まで絵のモチーフがつながっていることに改めて驚く。
突き抜けたようにファンタジックな作品を見慣れていると、
だいぶ昔に描かれた寄り添って空に漂う恋人たちのリアル感にはっとする。
ダフニスとクロエの連作は初見。

・雨と種のものがたり ー横田敬子 陶展 2019ー(無垢里) 10月22日
http://mukuri.iinaa.net/1910exbition.html
http://mukuri.iinaa.net/HPDM/2019/yokota.2jpg.jpg
毎年秋恒例の横田さんの陶展。今回はしずくのようなかたち。
会期中は用事が重なり、ようやく行くことが出来た。

・加藤泉〜Like a snowboll(原美術館)10月26日
https://www.haramuseum.or.jp/jp/hara/exhibition/701/
閉館が近づいてきている原美術館へ別れを惜しみに、友人と。
建物への関心からだったので、作者については今まで知らなかった。
公式サイトで観た時はちょっと気味が悪いかな、と心配だったのだが、
実物はざっくりした質感がプリミティブ・アートのようで面白く、好感が持てた。
やはり本物を見なければ分からない。
庭に道祖神のように潜んでいる作品も良かった。

・武具ゾクゾク(学習院史料館)10月26日
https://twitter.com/g_shiryokan/status/1177412071304024064
学習院の展示としてはちょっと珍しい甲冑など。
歴史を感じる意義深い企画。
戦場での母衣(ほろ)を形作る母衣串なども興味深かった。
会場外のロビーで流されていた流鏑馬(やぶさめ)の映像がとても面白く、
見入ってしまって1時間ずっと見続けてしまった。
小笠原流とか武田流とか南部流とかそれぞれ特徴が違うのですね。

・竹工芸名品展:ニューヨークのアビー・コレクション
〜メトロポリタン美術館所蔵(近代美術館工芸館)10月27日
https://www.momat.go.jp/cg/exhibition/theabbeycollection2019/#section1-1
ごく身近になじんできた竹細工が、
いかに細やかで根気のいる作業から出来ていたのかをつくづくと思う。
アートのオブジェとして作られた現代のものも素晴らしいけれど、
花入れや籠など、使うものとして作られた昔の作品には
畏怖とも言える感情を抱いた。ありがたく尊い。

<記念館>
先月から続く落合めぐりの一環。
落合文化村の足跡。

・佐伯祐三アトリエ記念館 10月13日
https://www.regasu-shinjuku.or.jp/rekihaku/saeki/1667/
小さなアトリエ記念館の中で佐伯祐三の生涯をまとめた映像を見た。
若くしてパリに客死したことは知っていたけれど、
夫人と6歳の長女を連れてのパリ滞在中の死で、
幼い長女も彼の結核に感染し、二週間後に亡くなったなんて。
二人の遺骨を抱いて帰国した夫人が亡くなるまで住まわれたのがこの地。
お家は取り壊され、アトリエ記念館の周りは公園となっていた。

・林芙美子記念館 10月14日
https://www.regasu-shinjuku.or.jp/rekihaku/fumiko/12/
以前一度行ったことがあるけれど、久々に足を運んだ。
今回はガイドの方の説明が詳しくて、とても面白かった。
戦時中ですでに住宅建築にもかなりの制限が課せられていた時代に、
工夫をこらし、細部まで凝った立派な家を建てた芙美子の気概や良し。
折からの雨に濡れた庭も綺麗だった。

<お出かけ、食事>
・息子宅へ 10月19日

・玉原(たんばら)国際セミナーハウス 10月20日〜21日
環境整備の一環で塗装作業に参加。

・無印良品銀座 Dinner 10月22日
インド祭に出店中のガヤにご挨拶。
その後地下のDinnerで焼魚定食。

・ブルーパパイヤタイランド 10月24日
久々に会う友人と一緒に中国アニメを見る前に、
恵比寿でタイ料理のランチ。

・原美術館カフェ 10月26日
とても良いお天気だったので外のテラス席へ。
美術館が閉館したら、この気持ち良いカフェにも
来れなくなってしまうんだなあと思いながら、
菜の花とあさりのパスタを食す。

・東海寺大山墓地 10月26日
原美術館のあとに足を伸ばした。
「天地明察」の頃、渋川春海の墓に詣でた以来かな。
相変わらず電車のレールに囲まれた不思議な場所だが、
知らないうちに島倉千代子さんのお墓も建てられていて吃驚。

<読書>
宮尾登美子「序の舞」上・下(朝日新聞社)

先月友人からお借りした上村松園「青眉抄」を読み終えたら、
やはりこの小説を読み返したくなってずいぶん久しぶりに読んだ。
宮尾さんの小説は新聞連載の時から読んでいることが多いので、
その時の挿絵が浮かんでくる。本当にドラマティック。

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