素晴らしきＢ級映画13
「キングダム」映画版2019年
「キングダム」ＴＶ版2012年〜2020年
７月１日から、プライムに「キングダム」2019年が追加された、というので、どんなのか見たら、これがめちゃ面白い。
キングダムという題名はバタ臭いですが、これは歴とした日本製中国(が舞台の)映画。 元は、『週刊ヤングジャンプ』に連載中の原泰久による漫画。 また2012年と13年にアニメ版のシーズン１と２が放映され、現在2020年にシーズン３が放映中です。
映画はそれらの”実写”版で、アニメ版シーズン１の前半くらい、
現在58巻まで出ている物語の５巻分くらいに相当します。
中国が舞台……なわけですが、物語はなんと、秦の第31代王・嬴政(えいせい)が春秋戦国時代の中国を平定し、始皇帝を名乗るまでを描くもの（らしい）。
しかし主人公は嬴政ではなく、「信(しん)」という名の下層民の孤児。 といっても、物語の進展に伴って次第に成長し、武人としての地位も上がっていくわけですが。 一応のモデルはいる（李信）らしいのですが、全く創作上の人物と考えた方が良いでしょう。 ですからこの話は複数の少年少女の成長の物語、とも云えます。
しかし、”戦記物”として、非常に面白い。
なんと云っても、”結末”は分かっているわけで安心して見ることが出来ます(笑)
始皇帝の話は「史記」に書かれているわけですが、なんたって2200年以上も昔の話ですから、史記の記述もあっさりかつ曖昧であり、そこに創作を加える余地が十二分にあります。
で、映画は漫画たった５巻分なのですが、ＴＶアニメ版もなんとアマゾンプライムで見放題です！
先に書いたように、シーズン３の第４話までの合計81話を一気に視聴してしまいました！
これで単行本の２７巻くらいまでのようです。
映画とアニメ、共通の”大欠陥”は、物語が未完である、ということでしょう；；
ＴＶ版のシーズン２と３の間には、なんと７年のブランクがあったわけで、ヘタをすると、シーズン４以降は幻に終わる可能性もあるわけです。 老人ファン(笑)にとって、実に過酷な話ではありませんか……。
アニメ版は非常に綺麗に、丁寧に作られています。
実写版は少々クサイですが、わりと違和感なしに見ることが出来ました。 また配役もアニメ版の雰囲気と良く合っていると思います。
映画版の主な配役：
信 山��賢人
嬴政 吉沢亮 好演
河了貂 橋本環奈
昌文君 �眦萓�弘
王騎 大沢たかお 怪演
山��賢人と吉沢亮は、時代劇の新しいスターになるかも知れない、と感じました。
なお、小生が気に入ったポイントの一つは、”最近の少年漫画にありがちな”セクハラシーンが皆無であること。 ボイン好きには残念でしょうが(笑)
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