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2019年10月19日21:34

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「AMBITIOUS JAPAN!」が700系のハイライトだった。

東海道新幹線700系 来春引退へ
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5832181
JR東海が来年春のダイヤ改正までに新幹線700系の運行を終了させる、ですか。平成9年に先行試作車が製造、平成11年に量産車の投入が開始され、製造・保守コストを「適度なレベル」に抑えて高速性能に長けた新しい車輌で東海道・山陽新幹線全体の高速化を図ることを眼目に、JR東海とJR西日本が共同で開発したのが700系で、先にJR西日本が開発・投入した500系電車が製造・保守コスト面などで課題があり、開発に関わらず乗り入れ先となったJR東海もいくらか持て余し気味だったことから、従来の300系の後継車種を改めて開発した車輌でした。最高速度285km/hは500系の300km/hには及ばないものの、車内の居住性や乗り心地の改善を図った車輌となりました。
私は、700系よりもその後継車種であるN700系の方に先に乗っていて、700系に乗ったのは5年前の新横浜―名古屋間が最初で、普通車の車内の色調がN700系に比べて幾分落ち着いた印象だったのが記憶にありますが、やはり一世代前の車輌らしく、随所に古めかしさがありました。
この電車の印象的なシーンと言えば、平成15年に東海道新幹線の品川駅が開業するのに合わせてTOKIOがCMキャラクターとなって「AMBITIOUS JAPAN!」なるキャンペーンが行われ、JR東海保有のC編成の先頭車の側面に「AMBITIOUS JAPAN!」のロゴが表記され、テレビCMなどが大量に流され、新幹線に新たな時代がやって来たような感じがありましたね。
記事で、リニア・鉄道館の天野満宏館長の言葉として「高速鉄道において環境への配慮と乗り心地の向上を追求した一つの完成形。現在主力のN700Aのベースにもなっている」とのコメントが紹介されていますが、量産車の製造期間が平成18年までの7年間、JR東海にC編成960輌(1編成16輌×60編成)、JR西日本にB編成240輌(1編成16輌×15編成)、「ひかりレールスター」などの使用されるE編成128輌(1編成8輌×16編成)の製造にとどまり、ブレーキ性能などを改善し高速性能を高めた後継のN700、N700Aに引き継がれることとなったため、言わば「ショートリリーフ」にとどまった系列となった印象がありますね。
今後は、山陽新幹線の「こだま」などで残ると思われますが、N700Aの後継車種としてN700Sの先行試作車が製造され、来年からはN700Sの量産車の投入が開始され、新たな世代交代の流れがすぐにやって来ることになりますが、N700A、N700Sに引き継がれる「700」なる形式の初代であり、それらの基礎を築いた車輌として新幹線の車輌史に残る存在となったのは間違いないと思います。
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