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2019年08月23日23:15

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「青春18きっぷ」なるネーミングに名残を残す、往年に人気のシンガー・ソングライターの存在。

■JRグループ、「青春18きっぷ」の価格改定 消費税率引き上げで
(Traicy - 08月23日 17:13)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=157&from=diary&id=5759512
旅客鉄道会社(JR線)全線の普通列車、快速列車の普通車自由席が1日乗り放題を5回(5日)利用可能な特別企画乗車券(トクトクきっぷ)「青春18きっぷ」の価格が、消費税率の改定に対応して今度の冬季利用分(12月1日から31日までの販売、利用期間は12月10日から2020年1月10日まで)をもって11,850円から200円値上げの12,050円となる、ですか。慢性的な赤字に喘いでいた当時の国鉄の旅客局が運賃増収策の一環として企画し、昭和57年に「青春18のびのびきっぷ」として発売したのが始まりで、主に学生をターゲットにその春季・夏季・冬季休暇期間を利用期間として設定した切符で、私はこれまで諸々の事情から利用する機会を得られずにおり、金をかけない旅行でも、その一方で「時間を贅沢に使う」と言うことで、なかなか手を出せないでいる感じがありますね。
その「青春18きっぷ」の「青春18」ですが、そもそもはそのプロモーションソングとして企画された「青春18」と言う曲があり、これを当時国鉄の金沢鉄道管理局の富山車掌区(当時の城端線、氷見線、富山港線、高山本線、神岡線、北陸本線の列車を担当)に車掌として勤務していた伊藤敏博(1956〜)と言う人物が詞と曲を手掛け、歌っていました。この人は国鉄に勤務する傍らシンガー・ソングライターとしても活動していて、昭和56年のヤマハポピュラーソングコンテストでグランプリを獲得した「サヨナラ模様」と言うヒット作を持っており、当時70万枚のセールスを記録し「歌う車掌さん」として大きな話題となりましたが、「サヨナラ模様」に続く曲と言う位置付けだった「青春18」は確か何等かの事情からプロモーションソングとして陽の目を見ることに待ったがかかったような状況となり、「サヨナラ模様」ほどのビッグヒットにはならなかったと思います。私はこのニュースが上がったのを機に初めて聴きましたが、どことなく地味でコンサバティブな昭和歌謡の印象を持ちました。
伊藤敏博は分割民営化を前に国鉄を休職してコンサートを中心に音楽活動に専念し、国鉄最後の日である昭和62年3月31日付で退職、還暦を過ぎた現在も北陸地方を拠点に音楽活動を続けているそうですが、国鉄の分割民営化から32年が経過し、特に社を跨ぐ青春18きっぷが利用できる長距離を走る普通列車や快速列車が減少し、さらには新幹線の開業により第三セクターに転換された並行在来線が増え、一部の例外を除いて青春18きっぷの利用対象外となり、青春18きっぷを取り巻く環境は激変を続けている感じがありますね。JRの前身たる国鉄が全国統一の事業体だった名残の一つと言うべき青春18きっぷですが、この消費税率の改定を"乗り切ること"ができたのも、ある意味"奇跡"と言えるかも知れませんね…………。
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