舞台「白昼夢」ちょい感想

赤堀雅秋さん作・演出・出演もされている「白昼夢」とい
うお芝居を観ました。４７歳で１２年間も引きこもりを続
ける弟（荒川良々）、独善的で人の意見に耳を貸そうとし
ない父（風間杜夫）、父と弟の間で右往左往する兄（三宅
弘城）、兄の依頼で弟の自立を助けるために
彼らの家に呼ばれた２人のＮＰＯの職員（赤堀雅秋、吉岡里帆）
の５人が登場人物。今まで見た赤堀さんの作品同様、どこにでも
いる一般人の日常を描きながら、そこに潜む人間の狂気や悲劇を
少し喜劇の要素を加味して描いて、そこが今作も面白かった。
真面目そう、明るそうな登場人物の豹変ぶり、
心の奥に潜めた闇を突然表す姿が凄く印象に残りました。
４人の超個性的でアクの強いおじさん俳優たちに囲まれて
芝居していた吉岡里帆さん。おじさんたちに負けない
豹変ぶりや心の闇を表現していて、
おじさんたちに負けない存在感を出してました。この
難しい役に抜擢されるのも納得でした。