mixiユーザー(id:9353210)

2019年11月27日00:30

109 view

NODA MAP『Q』「A Night At  The Kabuki」ちょい感想

NODA MAP『Q』「A Night At 
The Kabuki」を見てきました。QUEENの
名曲がこれでもかと物語にマッチするお芝居。2つの
有名な古典をベースに野田秀樹さんがずっと語り続けて
いるメッセージがこの物語の根幹。「Kabuki」と
名前が付いているだけあって、衣裳はきらびやかで豪華。
ベースになっている古典の1つも「Kabuki」に
大いに関係があります。まず、演者さんたちの運動能力の
高さに驚かされます。野田さんの舞台は、演者の人達が
舞台中を動き回る、舞台装置を動かしまわる。そして
今回は横だけでなく縦移動も加わり、演者の動きの
速さについていくだけで大変でした。60を越えている
野田さんも動きまくり。これに演出もされているのだから
凄い人です。松たか子さん、上川隆也さん、真剣なシーン
も印象に残りますが、人間臭いチャーミングなシーンも
印象に残りました。竹中直人さん、大河ドラマでも
演じていた欲にまみれた権力者、その反対の小物
正反対の役を演じ分けても、どちらも存在感たっぷり。
志尊淳さん、ベースとなっている古典のヒーローらしく
凛としていて良かったです。そして、広瀬すずさん。
舞台初出演らしいのですが、全くそんな事感じさせま
せん。野田さんの舞台は、急展開が多く、泣いている
シーンのすぐ後に笑うシーンがあったりするのですが、
それを見事にやり遂げていて、このお芝居、まあ
何公演かこなしているのを差し引いても、なかなか
出来る事ではないと思います。元バスケ部を活かした
運動能力の高さも披露してくれます。舞台装置を
運んだり、そこに観客に気付かれないように
潜んだり、初舞台であっても野田さん、容赦
しないなあ、それに応える広瀬すずさんも
半端なあと思いました。広瀬すずさん、
決して楽な仕事を選ばない点、難しい仕事を選ぶ点
は偉いなあと思います。初主演ドラマの
「学校のカイダン」しかり、是枝監督の
映画しかり、今回の野田さんの舞台しかり。
彼女の初登場シーン、映画やドラマではたぶん
着た事のない衣裳で登場したのですが、野田さんから
与えられた度胸試しかもしれませんが、堂々としてて
生命力溢れていて、凄く印象に残りました。
野田さんのメッセージ。大河ドラマ「いだてん」の
描く世界のすぐ横で起こっていた世界。その世界の
当事者が有名であろうが無名であろうが、その
世界で起こった出来事を
語り続けなければならないという野田さんの強い
覚悟を感じずにはいられませんでした。(終わり)
2 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年11月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930