mixiユーザー(id:933656)

2020年01月22日01:23

132 view

人に歴史あり。ボクは残された人生で何を紡いでいけるのかな

【↑叔父に抱かれたボク】

コバ・ジュンです。

先週、義理の叔父が亡くなりました。86歳でした。数年前から病に侵され、手術を幾度か繰り返した闘病の末、天に召されました。

血の繋がりはないのですが(ボクの母の妹の旦那さんになります)、この叔父には子供の頃より何度もお世話になり、そのバイタリティに驚かされ、小さい頃には「ウチのオヤジがこうだったら良いのに」なんて思ったこともあります。ちなみに、今我が家の各所に取り付けてある「手すり」は、ボクの父が認知症を患った際、それを心配してこの叔父がわざわざ付けてくれたものです。それは昨年骨折したボクにとっても大いに役立つものとなりました。


海外へ向けた輸出入の物流大手に勤めていた叔父は、異国の地への出張も多く、アフリカのおみやげを頂いたこともあります。民族感あふれるお面と、面白い香りのするボールペンでした。
定年退職してからも、専門学校の講師になったり、趣味のステンドグラスの作品を見せてくれたり、またまた物流の業務についたりと、その力強さ、言うなれば「生きる力」を見せてくれたものです。


毎年お正月の2日には母方の親戚一同が集まる会合があるのですが、ボクの些細な勘違いにより、今年は参加することができませんでした。そのこともあり、では○日に会いに行くと予定を立てたのですが、その数日前に入院が決まり、病院のベッドに横たわる叔父さんと対面することになりました。

それが亡くなる2日前のことでした。SNSにupした「親セキ子たちとの飲み会」。彼女らは、叔父さんの孫にあたります。それからわずか2日。会えて良かったと素直に思いました。


葬儀は、ボクの父と同じ、とある教会でおこなわれました。少し話がズレますが、キリスト教の式はとても良いものです。皆で賛美歌を歌い、父なるイェスの元に召される(帰っていく)というそれは、ちょっと表現するのが難しいのですが、ジメジメとした雰囲気ではありません。思い返すと、父の葬儀の際には古くからの友人の方がハーモニカで賛美歌312番「いつくしみ深き」を演奏してくれました。その時ボクは喪主だったのですが、めちゃくちゃ感動して「すいません、そのハーモニカのkeyは何ですか?」と聞きに行きそうになりました(笑)今ボクが持っているハーモニカでは再現できないので、多分ペンタトニックなども入った少し高級なものだったのかな?と。


葬儀では、叔父の若い頃の写真が、プロジェクターにより教会の壁に映し出されました。なるほど、叔母とはこういう出会いだったのかと、知らない事実も多かったです。若い頃の写真はもちろんモノクロ。その中には横浜大空襲時の写真もあり、黄金町にあった叔父の家は跡形もなく焼け落ちたそうです。そういった事からボランティアの道、そして助け合いの精神を持ってキリスト教に入信したそうです。その教会の牧師さんは、ボクの大叔父にあたります。あ、今思い出したのですが、確かボクの母より妹である叔母の方が結婚早かったはず。

葬儀を終え、火葬場でお骨を納めました。それまでの間、ボクが「葬儀日程を間違えた」のを散々ネタにされました(苦笑)。自分の老化具合に少々驚くと共に、でもそうやって少しでも明るい雰囲気にできたのは、ダメダメなボクの本領発揮といったところでしょうか。


家に戻り気がついたのですが、「会葬御礼」は、まるで叔父が生きているかのような言葉で記されていました。

「八十六歳の人生を終えて、主の待つ天国へ旅立ちます。(中略)最後となりますが、長い信仰生活の友や地域の多くの方々との素晴らしいご縁、交流をさせて頂きました。ありがとうございました。  さようなら。(原文ママ)」

いちいちシャレてるよなキリスト教!世界史における黒い歴史とかそういったのは抜きにして、こういう時はいいもんだぜキリスト教!


叔父さん、今までたくさんたくさんありがとう。その生き方には生前憧れまくって、何度も真似しようと思ったけど、ついにできなかった。血の繋がりのない従兄弟たちやその子供も、皆叔父さんの血を引いているごとく海外経験者が多いのにね。あれ?待てよ?ひょっとして親戚で海外に行ったことないのボクだけだったりして!?でも日本一周はしたよ。全県制覇はそんなにいないんじゃないかな。これは少しだけ自慢できるよね。

本当にお世話になっておきながら、何かお返しができていたかなあと今更ながら思います。そして今頃はうちの父母と会っていることかと思います。親父は相変わらず酒飲みですか?母は細かいことにうるさいですか?何とか向こうでも親戚付き合いをしてくれていたらなあと思います。


ではまた。


では、また。


フォト


左から、姉、ボク、父。
葬儀が行われた教会のいつかの風景。


賛美歌312番「いつくしみ深き」



http://kobajun.webcrow.jp/
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年01月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

最近の日記

もっと見る