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2016年08月28日00:12

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L・P・デイヴィス『虚構の男』

久しぶりに買った国書刊行会の本。かなり前にはちょっと変わった本をけっこう買っていたが最近はご無沙汰中だった。いちばん思い切った買い物は少女雑誌『ひまわり』(復刊)で全冊が大きな箱に詰まったのが届いたときはうれしかった。(たしか28000円だったけどうろ覚え)
今回、読書会で取り上げる本の知らせで久しぶりに国書刊行会の本を買った。責任編集=若島正+横山茂雄だからおもしろいものになるはずと期待したら期待どうりだった。

ドーキー・アーカイヴについての説明【知られざる傑作、埋もれた異色作を、幻想・奇想・怪奇・ホラー・SF・ミステリ・自伝・エンターテインメント等ジャンル問わず、年代問わず本邦初訳作品を中心に紹介する、新海外文学シリーズがついに刊行開始!】というのを読んでうれしくなり、さっそく読書会の課題本に指定された本を買った。挟んである小冊子がすごく楽しい。10冊のうちたった一人知っている名前がドナルド・D・ウェストレイクで『さらば、シェヘラザード』という実験的ポルノ〈作家〉小説だって。即買うしかない。もう一人は女性作家アイリス・オーウェンズの『アフター・クロード』。まずこの2冊は買うっきゃない。

昨日の日記に関西ミステリー読書会が、L・P・デイヴィス『虚構の男』を取り上げたことを書いた。「本の感想はまた明日。」としたので、今日は本の紹介をしなくちゃ。
L・P・デイヴィスは初めて知った名前だけど、訳された本が2冊あったと持ってきた人がいた。1冊手元に回ってきたので書いておく。『四次元世界の秘密』(少年少女世界SF文学全集 1971年 あかね書房)

本作はL・P・デイヴィス(1914-1988)によって1966年に書かれた。イギリスののどかな田舎に住む作家アランは、世話好きな隣人や親切な村人に囲まれて暮している。いまアランは50年後の2016年を舞台にしたSF小説を書こうとしている。
アランは執筆の合間に散歩に出て若い女性と出会う。わたし好みの甘いロマンス小説によくあるような丘の上の草地での語らいや笑いあいながら歩く村の小道のシーンはとてもロマンチックなのだが、どこか違和感が漂ってくる。アランは医者に薬を処方され、付添婦は忘れないように薬を飲ませようとする。穏やかに庭の草取りをしている隣人は親しくしているけど、アランのことを常に探っている。
後半は2016年の世界になる。
(矢口誠訳 国書刊行会 2200円+税)
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