mixiユーザー(id:9160185)

2020年09月11日00:57

25 view

カサブタ


いのちがありすぎる
言葉はひしめきあい
ぼくは
茎のねじ曲がった花になる
おぞましい受粉をして
土を黒く染める
あなたへ
あなたへ
いま
あなたへ
寄りつけるなら
まだ見ぬ地平へ
明日の話は限りない
寝物語ばかり
壮大に繰り返される
ほら
陽の当たらない裏庭
繰り返し見ていた
壊れた汲み上げポンプ
浅く埋められた飼い犬の死体
割れたコップと
錆びた
補助輪付きの自転車
雑草の中で
ふやけた過去のにおい
虫食いの子守唄と
ぼやけた誰かの顔
朝はまた疲弊しているだろう
あの窓から
こちらを見下ろしていたのは
凝固した石灰のような
そんな目で見下ろしていたのは
昨日の雨が滴り落ちる
腐り落ちた日差しの上に
いつかあの天井裏から飛び去った
蝙蝠の羽のけたたましさを
なぜか思い出していた
夏は終わる
触れられそうな陽炎と
ともに

1 2

コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年09月15日 12:54
    最後の3行ステキですね。
    ホロウさん作風変えました?
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年09月15日 13:18
    > mixiユーザー 

    いや、こういう短いのは
    寝床で
    寝る前にさっと書くの。
    ( ´∀`)

mixiユーザー

ログインしてコメントを投稿する