7/12虎ノ門ヒルズ見物

この日は浅草見物・運転会と予定の多い日であったが、都心まで出たついでに寄ってみる事にしたのが今春開業した虎ノ門ヒルズ駅である。日比谷線に乗るとやって来たのはこちらも今春登場のメトロ70090型である。残念ながらTHライナーではないがこの日初乗車になるのはうれしい事である。時間帯から考えてTHライナーに乗る機会は難しいが出社時には中目黒の留置線から北千住方面の列車として出てくるところを見かけるのでもう少し出勤時間を早めれば中目黒到着時のTHライナーが見られるかもしれない。
虎ノ門ヒルズに到着し駅の様子を見る事にしたが、ホーム自体は出来たばかりなので新しいが、それ以外に目新しいものはなかった。ホームは上下線が向き合う形であり、上下線の間には柱が設けられていた。開業前のチェックが出来なかったので以前は壁だったかもしれないが、変えたとしたらなぜなのか気になる。ホームには目立つ広告や展示物がない。折角虎ノ門ヒルズ直結であるならばロゴマーク等で装飾すれば目立つし広告料収入を得られるかもしれない。ホームの端から端まで歩いた後に改札へ向かうが、自動改札が2.3台と少なく乗客の少なさを物語っている状況があった。その先の通路はビルの通用口と言う雰囲気でビル関係者以外には場違い感が強い。地上に出ても看板はあるが、目立たないので迷いそうである。虎ノ門ヒルズ周辺を一周して駅に戻るが、駅周辺に観光地も商業施設もなくオフィスビル群しかなかった。中目黒行きホームの様子しか見ていないが引き上げる事にした。
明らかにビジネス客向けの駅であったが、昨今の感染症の状況下ではテレワークが増え予定通りの乗降客となっていない状況と思われる。無理をせず開業を延期するなどの工夫が必要と感じた他、乗客が少ないならば無人駅にすると言うのも手ではないかと思う。恐らくメトロとしては初の試みとなると思うが、こう言った機会を利用しての試験も悪くはないと思われる。同時期に開業した高輪ゲートウェイと比較するには地上駅と地下駅では比較出来ない面もあるが、特徴的な駅舎を作り辛いと言う点もあるだけに新駅ならではの個性を打ち出す必要があると思われる。