mixiユーザー(id:91293)

2022年03月19日10:19

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互いに「彼はまちがっている」と言い合っているなら双方正しくはないのだ

見ている限り、世界中が「ロシアが悪い」と言っている。ロシアも「ウクライナの人道状態の悪さ」を理由にして侵攻したことになっている。
ロシア(プーチン政権)の行為は「悪いこと」に違いないが、それ以前のウクライナは平和だったか、安全だったか、平等だったかというと、そうでもないようだ。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のサイトには2015年や2020年のウクライナからのニュースがある(日本語)。
2015年>ドネツク地方の戦闘激化で100万人に迫るウクライナの国内避難民
https://www.japanforunhcr.org/news/2015/3130
2018年>ウクライナ紛争に巻き込まれた年金受給者が必死に生き長らえる
https://www.japanforunhcr.org/news/2018/13107
2020年>「この法律によって、私はやっと、存在するとはどういうことなのかという感覚を得ることができます」
https://www.japanforunhcr.org/news/2020/21324

赤十字国際委員会(ICRC)もウクライナの悲惨な状況について報告している。
2021年>ウクライナ東部ドンバスに安全な水を
https://jp.icrc.org/activity/securing-access-to-water-conflict-affected-donbas/

なにがそんな戦闘状態になっていたか、というと
ドンバス戦争>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%90%E3%82%B9%E6%88%A6%E4%BA%89
(私が以前読んだのからかなり書き換えられている。そこはWikipediaなので正しい内容かどうかは読者の判断)
地元の人びと(親ロシア派?)と「ウクライナ軍」が戦闘を行っていることはまちがいないと思われる。

UNHCRもICRCも「出どころのはっきりしないあやふやな情報」ではない。それなりに割引して考える必要はあると思うが、個人のTwitterなどよりは広い範囲を見ているはずだ。

ウクライナ国内には避難民、難民(シリアやアフガニスタンなどから?)、無国籍者(もともとウクライナに住んでいたが国籍を取得できなかった人たち)が多数(少なくとも100万人以上)いた。
ロシアがクリミア併合などあれこれしたことはまちがいないが、ウクライナを離れ、ロシアやベラルーシに国際保護や滞在申請を求めた人たちも多い。
国際保護を受け入れた国は「最低限の生活・医療サービスを提供しなければならない」。
COVID-19が世界に蔓延している中、避難民、難民、無国籍者の健康状態はどうだろうか?飲み水さえまともに手に入らない人たちは・・・
ウクライナ政府はこれまで彼らにどんな医療・行政サービスを行ってきたかは・・・UNHCRやICRCの報告書を読んでいるとうすら寒くなってくる。
そして受け入れた国(ホスト国)には重い負荷がかかっていたことも想像できる。

ウクライナには徴兵制度もある。市民権を獲得すれば兵役も義務となる。東部出身者は徴兵されれば地元のドンバス戦争で、自分の出身地を攻撃するよう命じられるかもしれない。そう考えてしまうとウクライナ市民権を得ることを躊躇する人もいるだろう。

オランダからマレーシアに飛んだ航空機が撃墜された事件もあったが、私が不思議に思っているのは管制を行っていたウクライナ航空当局がなぜ「戦闘地域を避けろ」と指示を出さなかったのか、だ(戦闘地域のほぼ真上で撃墜されている)。

「ロシアに侵攻されたウクライナ」は清純な乙女ではない。元ソビエト連邦の中の共和国でもあり、豊かな農耕地を持っていても裕福とはとても言えない生産性(ひとりあたりGDPはロシアの半分以下、ロシアが日本の3分の1以下)の国でもある。

日本でもウクライナ大使館が「戦闘員募集」をやったが、国際条約に則った傭兵を募集するのではなく、ウクライナ正規軍人として身分を保証するという確約もなく、後方支援の要請でもなく「ウクライナのためにロシアとボランティアで戦ってくれ」は国家としてあり得ないことではなかろうか?

アメリカでのゼレンスキー大統領の演説、翻訳は読んでみたが・・・本当にウクライナを支持し、武器弾薬を供給していいのか?は疑問だ。
(ウクライナに降伏しろなどという気はまったくない。それは言ってはいけないことだ)。

日本国憲法の前文には
「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」
とあるが「専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会」は地球上には存在していない、ということをひしひしと感じるのが「ウクライナ」でもある。
日本は「ドンバス戦争を含む、ウクライナのすべての戦争・紛争を止め、すべての人が自分の家に帰り、不自由ない暮らしができるようにする」ことをめざしてほしい。

それができてこそ、平和国家と言えるのではなかろうか?

■ゼレンスキー氏の国会リモート演説、23日実施へ 生中継を予定
(朝日新聞デジタル - 03月18日 19:20)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6890883
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