mixiユーザー(id:91293)

2022年02月13日17:33

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考えてみれば変

まず、昔っからロシアは「多民族国家」これが大前提。
少なくともピョートル大帝のころから「住民の強制移住」がよく行われていた国でもある(サンクトペテルブルグはそうやって建設された。最初に移住したのがピョートル大帝その人)。ナポレオンが侵攻してきたときもそのルート上の村などの住民を移動させて村を焼き払い、食料も暖房用の薪もなく、冬将軍にやられたのは歴史の通り。
 もちろん、ソビエトでも移住は頻繁におこなわれた。集団農場などがその(失敗)例。
 ウクライナもソビエト領だったことから、ロシア系・ウクライナ系をはじめとするいろいとな民族が混在している。

 江戸末期の日本に開国を要求したペリー提督は大砲で脅して不平等条約を結んだが、ロシアのプチャーチンは徹底的な交渉の上でほぼ平等な条約を結んでいる。

以下、推測も含む私の解釈。

 ロシアはかつてウクライナ経由のパイプラインで天然ガスをEUにも売っていた。が、ウクライナ内でガスが抜き取られていたと判明、ロシアは「代金を払え」と請求。
 もともと裕福ではない国のウクライナは支払いができず、クリミア半島のセヴァストーポリ軍港をロシアに貸す。ロシア側はそれだけで支払い額としては不足なため、割引なども含めいろいろ外交はあった。
 クリミア自治共和国はウクライナ東部と並んで、ロシア系の住民も多かった地域だが、ウクライナから送られてくる電気などが滞ることも少なくないので不満はあったらしい。
クリミア自治共和国は住民投票でロシアへの併合を希望。ウクライナ政府としては受け入れがたい話だったかもしれないが、結局併合となった。
 その当時のごたごたの中、ロシアは数十万人の難民を受け入れた、とも発表している。その後ロシアはクリミア半島に橋をかけている。電気・水道・ガスなども送られていると思われる。それならクリミアの生活環境はかなり改善されているんじゃなかろーか。
 この紛争は「ミンスク合意」で終結したが、その合意案を最初に出したのはロシアである。
 その後もウクライナでは「ロシア語を禁止」しているという噂もある。だとするとロシア系の住民は不満もあるだろう。

現在のウクライナのひとりあたりGDPはロシアの半分ぐらい。農業は行われているが、工業はソビエト時代ほどではない(ソビエト時代のウクライナ東部は大工業地帯でした)。
資源としてはマンガン・チタン鉱山はあるが・・・石油・天然ガスなど儲かる資源はあまりない。
 言い方は悪いが、ロシアから見て「魅力的な土地」ではない。
 さらにウクライナの西にはポーランド・スロバキア・ハンガリー・ルーマニアといったNATO諸国がある。ロシアとしては直面したい国ではない。ベラルーシの西にあるリトアニアもNATO加盟国だ。
 それらを考えるとロシアがウクライナに侵攻するメリットがなにも思いつけないのだ。マンガンもチタンも世界最大の鉱床がロシアに存在している。ロシア農業は黒海沿岸で十分に盛んだし、輸出できるほどの収穫がある。
資源も技術も人材も土地もあり、自給可能な国に経済制裁はあまり効かない。金融制裁も同じ。レニングラード包囲戦にすら耐えたロシアがそうそう音を上げるとも思えない。資源も食料も外国に依存しまくっている日本とはだいぶ違う。

1月末あたりのウクライナ大統領などの報道を見ると「パニックは不要」「昨年春にもロシアは同じ地域で訓練を行っていた」とある。普通なら当事者であるウクライナ大統領、ウクライナ軍が緊張していないわけはないのだが・・・

 それなのにアメリカは「ロシアがウクライナに侵攻するぞ」と言い続けている。一体全体、何のためなのかさっぱり分からない。あちこちで破綻しているアメリカ外交をごまかそうとしているんじゃあるまいか?
 アメリカが正義を名乗ってウクライナに侵攻できれば、キエフ郊外からでもモスクワまで1000Km程度。アメリカはロシアの喉元に(短距離)ミサイルを突き付けられる。世界はますます不安定になるばかりだ。

 北方領土問題を例にあげて「ロシアは領土に固執している」という人もいるが、これまでの交渉を見ているとそれには疑問がある。
 北方領土を確保しておくことでロシアは太平洋への通路を確保できる。真冬でさえ北極海が凍らない今、不凍港うんぬんは考えにくい。ここが日本領となれば太平洋への航路が一気に狭まるのだ。漁場の問題もある。
なにより、日本に軍が存在せず、自衛隊基地を新設するのすら苦労している現状で、島を返還すれば米軍が基地をよこせと言い出す。それこそロシアにとって「ウクライナ問題と同じ、一番いやなこと」だろう。

 これまでロシアが「正義」を名乗ってなにかをやった、という例はなかなか思いつけない。
 アメリカはこれまで何度も「正義」を名乗ってあれこれやってきたが、それで平和になった国は・・・残念ながら1つしか思いつけない。

 ロシアを信用できるか?といえば完全には信用できるもんじゃない。条約の拡大解釈はとても得意な国だと思っている。が、アメリカを盲信する気にはまったくなれない。気にいらない条約から身勝手に脱退し、それ以上の圧力をかけるのも得意なようだ・・・

■米国務長官「軍事行動の脅威、差し迫っている」 ロシアに沈静化促す
(朝日新聞デジタル - 02月13日 15:02)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6849236
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