画像は一例(好きな歌ではある)ですが・・・
私の知人のひとりがこういった「圧縮されまくった音楽ソース」を「海苔度が高い」と表現していますが、まさにその通り。駅のアナウンスじゃないんだから、もうちょっとなんとかならんのか?
最初から最後までずっと同じ音量。VUメータなどで見ていても針はあまり動かない。
楽曲内のパーカッション(タンバリン・リングベル等が特にわかりやすい)が他の音に埋もれていたりする。
ここまで圧縮されていても「曲」として成り立ってるんだから大した技術なんだけど、個々の楽器やひとりひとりの声がわかりにくいようでは「いい音」もへったくれもない。
逆に、最近のクラシック、オーケストラなどでは大きな音に合わせると小さな音の部分ではサーキュレータがわりにゆるくまわしている扇風機の音に負けて聞こえない場合もある。気楽に音楽を聴きたいときには・・・つらいものがある。
オーディオ装置にいくら金をかけようと、工夫しようと、最高級品を揃えようとも、音楽ソースがこれでは・・・意味がなくなってしまう。
LPレコードの時代はあまり広くないダイナミックレンジ、限られた周波数帯域、マスターテープやミックスダウンの限界、RIAAなどのイコライザがあるといった「制限」の中で「リスナーがこういう音で聞く」というのを前提に「音作り」がされていたように思う。
今はデジタル化のおかげでものすごいダイナミックレンジも可能だし、圧縮しまくっても音がつぶれない加工も可能だ。
でも、音楽を聴くときにはそれは弊害にもなり得る。
ミュージシャンが、アーティストが、最高の演奏や歌声を聞かせようとしても・・・リスナーに届いていないんじゃなかろうか。
LPレコードはいろんな制限の中で、どうやって聞きやすい音作りをするか、音楽を「伝える」か、工夫が凝らされているんじゃないだろうか。
配信が悪いんじゃない。ハイレゾでなければならない、などという気もない。
ただ、音楽を自分の好きなように聞きたい。納得して聞きたい。それだけなんだけどね・・・
■レコード人気、復活じわり=生産枚数、10年で12倍―若者つかめ、業界一丸
(時事通信社 - 01月04日 14:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6365901
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