mixiユーザー(id:91293)

2019年10月01日17:04

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肝心なことは書いてない記事

まずは電力を届ける仕組みを簡単に。
・発電所で作られた電気は、高圧変電所などで6万6千ボルトなどの送電系に送られる。
・送電系とは長距離を送るための鉄塔とその電線、と思えばだいたいあってる。
・送電線で送られた電気は変電所で6千6百ボルトにされて、電柱で配電される。
・配電線(系)は電柱とその電線と思っておけばいい。
・電柱などにあるトランスで100Vなどにされた電気は各家庭に「引込み線」で送られる

・送電鉄塔は風速40m毎秒までは耐えられるように設計されている。もちろん若干の余裕はある。
・鉄塔・鉄橋など、きちんとメインテナンスされていれば100年ぐらいは十分使える
・設備投資額が減ったのは送電網がほぼできあがり、新しく作る必要がなくなったこと、人力でないとできないことが減ったから。

・家庭内でも電気配線を変更・新設するには免許が必要。もちろん、電柱までの引込み線、電柱上の配線を扱うには上級の免許が必要。
・配電線・送電線などを扱う免許を持っている技術者はそれほど多くない。
・配電線でも送電線でも、電気を止めずに工事をするのはとんでもなく危険。特に雨の中は・・・
・どこかに送電網・配電網につながったままの「再生可能エネルギー」が発電を続けていたりすると、変電所などで送電・配電をとめたはずの電線にも電気が来ているかもしれない・・・

・今回の台風15号の瞬間最大風速は60m毎秒と言われている。ただし、風によって構造物にかかる力は風速の2乗に比例するので、1.5倍の風速なら2倍以上の力がかかっている可能性がある。
・電柱もだが、鉄塔は完全オーダーメイドなので、立て直すには時間がかかる。
・送電線はもちろん、配電線も「そのへんの電線」のようにねじってテープを巻いて、のような簡単な修理はできない。専用工具でないと切れないし、末端処理は油圧工具を使わないと無理。電柱上の電線(3本ある)でも1ヶ所の切断・接続に1時間以上かかるのは普通。

・千葉県に限らないが、杉の木などに病気(溝腐病)が発生しており、けっこうな大木も幹の真ん中から折れるなどして多数の道路をふさいでしまった。調べると平成8年ごろには農水省に報告が出ていたが、どうしようもなかったらしい。
・倒木除去には自衛隊が大活躍してくれたが、装備品には小型のチェーンソーしかなく、レンタル業者などから借りることになったらしい。

・今回の被害では送電系・配電系・引込み線まで多数の被害がでており、時間がかかるのはどうしようもない。

これから海水温などの上昇がじわじわ続けばもっと大きな台風などが発生する可能性はある。今のうちになにができるかを考えておいたほうがいいね。

■台風15号の大規模停電 送電設備の老朽化の影響は?
(AERA dot. - 10月01日 11:30)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=5809169
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