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2019年08月25日23:55

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ヒビノキ633（8月18日〜8月24日までの１週間／週後半）

2019年８月18日～2019年８月25日までの１週間分の日記です。
この日記は先週の木曜日～土曜日までの週後半の日記です。

■2019／８／22／Thursday
　２週連続でTRPGの感想かくの疲れたぜ。

『まちカドまぞく』第７話　「桃色メソッド!! 丸いタイヤは運命の輪!!」
http://www.tbs.co.jp/anime/machikado/
妹は馬に乗り戦場をかける姉の軍勢を参謀になって見守りたい。
偶然、魔法少女（桃）の生き血をうばい、
結果、ご先祖／ご先像が会話可能になった翌日。
以前、清子がドブへと落した10万８千円が警察から届いた。
清子は「１か月４万円生活の呪いが解けた」と語り……。
やったぜ！　でも、そのお祝いにと、もやしを大量購入してしまうのが吉田家だった。
どうやら封印解除の仕組は複雑らしく冷蔵庫が故障。
こいつが「がっかり微調整」なのか。というか冷蔵庫があったとしても、
あんなに大量のもやし日持ちせんだろ。
そのもやしと豚肉を卵とじにして桃にお届け。「お大事に！」
後半は回復した桃が行う、シャミ子強化メソッド。桃が怖い物は、
「たまさくら商店街に１軒だけある和菓子屋さんの薄皮いちご大福が怖い」
まんじゅうこわい。てか、その饅頭の話に、
ちょいちょいシリアスな展開はさんでくるな。
来週は第２の魔法少女が登場。

■2019／８／24／Friday
　結局、今週は準備や来週以降の仕込みで仕事にはならなかったな。
　そのあたりはどの職種でも一緒かも。

『Dr.STONE』第８話　「STONE ROAD」
https://dr-stone.jp/
3700年前にラーメンを食う人類と、
3700年後にラーメンを始めて食った人類の違い。
科学王国建設には人手が必要。
そのためには科学の力を村人へと見せる必要が――。
千空は、コハクの姉のルリの病気を治療するため、
抗生物質作りを始める。生物由来ルートでなく、化学物質由来ルートで、
千空はサルファ剤／サルファ薬の製造をめざし……。
ロードマップをはっきり確認したわけじゃないが、本当にできんのかよ？
とはいえど基礎化学品（ベーシックケミカル）である水酸化ナトリウムがなければ、
必要な硫酸もなにもできない。なら、まず電気分解が必要で、
そのためには、そもそも電気＝発電が必要。
ゆえ、鉄を作る砂鉄が必要なわけか。
今回から登場して砂鉄をせっせととあつめるスイカがかわいいな。
というか、このサルファ剤／サルファ薬の製造過程で、
千空らは電気／発電を入手してしまうんじゃないか？

『炎炎ノ消防隊』第７話　「第1調査開始」
http://www.fireforce-anime.jp/
予想はしていたが、やっぱり前回の熱量のままとはいかないか。
第５と第８の夜間演習の建前で、とりあえずは終息した両消防隊の争い。
前回アイリスが提案した、親睦会の名のＢＢＱで、桜備と火華は今後を話し合う。
人体発火を人為的に引き起し、焔ビトを人工的に作り出す存在がいると、
桜備へとつたえる火華。２人は人体発火が集中する新宿が管区の、
第１消防隊へ潜入する方針を固め……。
その潜入目的で、森羅らは新人合同研修といつわり、第１へ入隊。
大隊長のバーンズをふくめ、第１の隊員と組み手を行う。
感想で以前から繰り返していますけれど、
いまいち物語がはねず、平坦なんだよなあ。
間の取り方か？　ひかえめな台詞と音楽のせいなのか？
２クール作品で今回が１クールの折り返し。
７話まで見たが、正直、おもしろいような？
そうでもないような？　微妙な展開が続く。
今後、文句タラタラにならんよう、来週で継続するかどうかかんがえよう。

『グランベルム』第８話　「魔術師になるということ」
http://granbelm.com/
日笠陽子おねえちゃんが赤﨑千夏おねえちゃんに。やはり消滅したか。
フーゴの魔石でアンナは暴走。その彼女を新月が破り「グランベルム」は終る。
だが、現実世界へと戻った２人は、アンナ・フーゴの記憶が世界から消えて、
様々な書き変えが発生している事実を知り……。
前回の結果で勝ち残りは４人に――新月と満月、九音に水晶。
新月と満月と九音は同盟を結ぶ。
この状況に水晶が九音へゆさぶりをかける。
寧々がノイズキャンセリングをヒントにして、
一帯の魔力が打ち消し合い、感知不能にされている事実をつかむ。
これどういうことなんだろうな？
水晶は、そもそも普通の存在じゃなさそうだし。それをいえば、
いよいよ満月の正体がわからなくなってきた。
「グランベルム」自体にやはり謎はあって、
結局、その核心へと物語は展開していきそう。ただ、もう８話だし、
すくなくとも来週には、まとめにはいらないと、消化不良になりそうだ。

『荒ぶる季節の乙女どもよ』第８話　「Legend of Love」
http://araoto-anime.com/
みんな愛だの恋だのにうつつを抜かしおって。
「キャンプファイヤーへと映った相手の影の心臓をふむと恋愛が成就する」
この伝説を普及するため、文化祭で朗読劇を行う文芸部。
和紗はその朗読劇が予行演習！　と、当日に泉へ告白するのを決意。
しかし朗読劇を劇団「そよかぜ」の三枝が見に現れ……。
いい最終回だった。というか、ここからなにやんだろ？
り香は天城くんへ“伝説”どおり告白し、両者とも幸福の絶頂
（というか、十条ちゃんがおそねの背中をおすんだな。
てか、十条ちゃんの彼氏、ギャルっぽい十条ちゃんの見た目に反し地味やな）。
本郷ちゃんはミロ先生の同僚の存在に失恋。
「もーちん」はうざい林くんをふった。
和紗は反対に泉へ告白され両想いに。
それ自体は泉が言う様に、新菜の発破があったからだが、なんだよ？
ここから三枝に「人生はじめて執着する」とつたえるよう、
和紗と新菜が泉を取り合う？

■2018／８／25／Saturday
　先週の８月13（火）に地元でTRPGのセッション――。

　『ヴァンパイア：ザ・マスカレード第５版クイックスタート』
　のST（GM）をさせてもらいました。

　

　https://www.modiphius.net/collections/vampire-the-masquerade

　参加したメンバーはお疲れ様でした。
　今度はルールブックの翻訳がまとまったあとでプレイします。

　なお以下は重大なネタバレをふくみます。
　このクイックスタートを行う予定があるならば十分注意してください。

●登場キャラクター

▼PC①　アイリーン・ドス　女性／抱擁時期：80年代後半／トレアドール
非常に高い魅力と礼儀作法をいかし交渉へ活躍する。結果において【訓え】はほとんど使用せず自身の魅力で乗り切る。血の渇望の中で市民の顔を引き裂く。*A

▼PC②　チャールズ・シュルツ　男性／抱擁時期：80年代後半／ブルハー
ダークヒーローのような設定はQSで一番プレイしやすいはず。どちらかといえば交渉より。最後にSTの予想もしなかった方法で悪人の“みがわり”をささげる。*B

▼PC③　ポール・クルーニ　男性／抱擁時期：80年代後半／マルカヴィアン
自身が俳優と思い込む狂人。最後の警吏への大演説と大舞台で面目躍如。危機感知へと関係した【訓え】は今回のシナリオでは、若干、使い辛いがPLの感想。*C

キャラクターデータは以下を参照。

*A　https://1drv.ms/b/s!AmLkkXPJkieMtCNee2M1pVePtBoH?e=mJAv9x
*B　https://1drv.ms/b/s!AmLkkXPJkieMtCFilsm6mh9CrCOx?e=mLLdCt
*C　https://1drv.ms/b/s!AmLkkXPJkieMtCJBllws0y2XlDnS?e=P8zGpG

キャラクター解説の部分は、意訳が強い箇所や補完部分もあるために、かならず原文と併記して確認してください。

●プレイの内容

（１）
大都市シカゴ近郊の小さな町、深夜、１人刑事は煙草を吸い、奴らを待った。
さびれている地下駐車場に１台のトレーラーハウス *1 が停車し、３人が車を降りる。
自身と似た年齢、自身と似た見た目、人間そのもの――。だがしっている。
彼等は人間ではない。ヴァンパイアだ、と、刑事ロバート・ウェーバはしっている。
ウェーバが吸う煙草をシュルツが叩き落し *2 物語は開幕した。PCは大都市シカゴの、
“警吏（サム）” *3 の命令をうけて町へ向う。目的は連続殺人事件の調査。
その“手法”に“血族” *4 の関与を“警吏”は察知したのだ。
人間から身を隠すヴァンパイア社会の“マスカレード” *5 の掟の元での重大な違反。
“警吏”はPCたちグループに、事件の調査と解決を依頼する。*6 この事件の調査は、
結局のところ、PCの過去の罪を覗き込む、記憶のフラッシュバックへとつながる。

（２）
“てなれている”PLは、*7 サムとウェーバから手近な情報を集めて分れた。
<医療>技能を持つシュルツがモルグで犠牲者の死体を調査し、それ以外が町で情報を、
聞き込む。シュルツが【名残りの接吻】で男性係員と“接吻”。*8 その方面の妄想を、
刺激しているころ、ドスはモルグの中で眠る犠牲者サイモンの家族に会う。
家族から十分情報を引き出す眉目秀麗なニセの女子生徒。*9 一方、ポールは、
２番目の犠牲者たるカールの家族をあたるが、*10 家族は自身が俳優と思い込む、
マルカヴィアンに辛く当る。「この場面はサイドキックを目立たせる場面」*11
こうPLは説明した。*12 ウェーバが第３の殺人を報告するまで、元犯罪者や、*13
悪人を捜す“血族”のマーカス。*14 約30年前に発生した同様の連続殺人と、*15
結構な量の情報が登場。「クイックスタート？」と疑うPL。だが、事態は急転する。

（３）
PCは調査の中で、舞台の町がもともと自警意識の強い場所だと認識していた。
その傾向は連続殺人の“根本”をうたがわせる。まず、第３の殺人を調査したPCは、
状況から見るに犯行が“血族”には“できない”ことがわかる。なぜなら、
陽光をあびずに犯行を行うことは不可能。*16 だが、それ以上にPCが混乱したのは、
現場にあらわれた自警市民たちであった。会話から判断をすると、どうやら彼等は、
自身が“犯人”と思い込む人物に私刑を行う模様。相手の装備や今後をかんがえ、
PLはヴァンパイアのアクロバットな身体能力で逃げ出す。*17 夜の闇の中に遠く霞む、
シカゴの摩天楼を見て話し合う。わからなくなった。同時に人間の弱さと醜さを。*18
くわえて、もっとも悪魔的で合理的、かつ地域社会を守護しようとする存在は、
身近に存在した。刑事ウェーバは“みがわり”を用意し事態収束をはかろとする。

（４）
「これ本当にクイックスタートか？」*19 「こいつをマーカスに引き渡す」*20
PLがSTを親の仇の様に責め立てる。ウェーバが選び出す“みがわり”は、（２）の、
出所した元犯罪者のハリー・ロイド。*21 市民はハリー襲撃を今夜計画している。
ウェーバの提案は、襲撃のどさくさにまぎれてハリー殺害に協力。犯人にしたて、
事件の幕引きをはかろうとするものだ。コンフリクト（衝突）はV:tmの“華”。*22
悪徳警官は脇に置き、PLは時間をかけて話し合い、まずハリーを救い町の外へ逃す。
その結果から以後の経過を見守ると決めた。*23 だが“ままならない”のがまたV:tm。
襲撃現場でハリーを説得するドスは、血へと飢えて【飢餓ダイス】*24 を２つ持つ。
彼女は判定で大成功し。*25 自身の中の“獣” *26 を押え付けられない。
「（ドスのPL）しかたないな」　彼女の爪は襲撃に踏み込む市民の顔を引き裂いた。

（５）
V:tmは本当のヴァンパイアをプレイするゲームだ。*27 “獣”はPLの意志を無視し、
悲劇を「強制」する。詳細は脚注※24を参照にしてほしい。“主人公”ポールが、
ドスを止め、PCはハリーを連れ出し夜の闇の中へ。深夜の国道。ドスはハリーを説得。
再会を約束して別れた。*28 ウェーバはPCの行動に不満ばかり吐いたが、この時点で、
シュルツのPLは結末をかんがえていた。*29 暗い目で彼は刑事をじっと見つめた。
翌日、第４の事件報告が刑事から入った。結果から書けばハリーは真犯人ではない。
PCは殺人現場に向う。そうして目撃するのだ。「４対４」の真っ赤な文字を。*30
PCはフラッシュバックとともに過去の時間へ飛ぶ。重大なネタバレだが、
約30年前、舞台の町でPCは最初の“餌食”をくらい【狂乱】の中で殺人を犯す。※31
フラッシュバックは「真実」をストーリーミーティング *32 のように再現する。

（６）
さて、このフラッシュバックだが、ギミックとしてはよくできている。ただ、
プレイ終了後に「クイックスタートにしては複雑がすぎる」とPLは感想をもらした。
たしかにそうかもしれない。*33 ともあれPCは嬉々と悲劇を演出し、事件の引き金、
過去に自身らが殺害した親族の１人が犯人――悲劇に狂う“怪物”と知る――。*34
PLは話し合う。我々は“怪物”だ。善玉にはなれない。*35 なら、自身の心を軽く、
それでも正義をつくす。PCは、まず（２）に記す、PC同様の“血族”、
マーカスに会いに向い、事件の真相を話す。そうして刑事をウェーバを差し出す。
ウェーバを生きたまま捕えるのはPCの役目。*36 刑事を渡し、マーカスと別れ、
そのあと犯人を警察に報告した。後日、“警吏”は収監した犯人へ監視をつけた。*37
“警吏”は不興と複雑な感情の中で、*38 目の前の自身と同じ“怪物”を見た――。

●脚注

※１　V:tmのヴァンパイアは当然日光をあびられない。そのため移動車輛兼昼間の休眠場所にトレーラーハウスを使用している。
※２　V:tmのヴァンパイアは「火」を嫌う。火は通常の存在が怖れ、同時に超常の存在すら滅ぼす原初の力だ。そのためヴァンパイアは大量の火の中で行動する、大量の火に近付く行動を行う場合、通常【意志力】テストを要求されるだろう。
※３　警吏（けいり）。The Shiriff。ヴァンパイア社会において警察や司法、処刑を担当する。戦闘能力の高いヴァンパイアがなるが、警吏の本当の能力の優劣とは、自身の畏怖や影響をもって、戦いや争いが起る前に、それらを抑止することだ。ヴァンパイア社会において恐怖の象徴。サムは有力な女性警吏だ。
※４　「ヴァンパイア」のことだ。
※５　「仮面舞踏会」をあらわす。ヴァンパイアは、自身らが人間社会とまともにぶつかりあえば“絶滅”するのがわかっている。そのため彼等は社会から自身の存在を「仮面」をかぶるように隠して生きる。新版のV5の展開――各国政府が協力して組織的・計画的にヴァンパイアを狩り出し始めた――ならばなおさらだ。たとえば、今回のシナリオも“血族”関与の証拠を調査・隠蔽するため開幕する。
※６　※38も参照。だが、それだけではなかった。
※７　地元のメンバーは『ヴァンパイア：ザ・マスカレード日本語版』（シリーズの位置づけとしては「３版」）を二十数回はこなしているだろう。そのためゲームの「いろは」がわかっている。
※８　キス。Kiss。つまりは“吸血”のことだ。「乱暴ではなく」「時間をかけた」ヴァンパイアの“接吻”は、ヴァンパイア本人と吸血した“餌食”にセックス以上の快感と陶酔をもたらす。男女は関係ない。この快感はヴァンパイアと餌食を虜と化す。
※９　いわゆる“ジョック”のサイモンは、多数の女性の気を引き、ある意味では彼女たちからうらまれる存在であった。そののちPCはサイモンが、いわゆるDV彼氏で家族が口止めをした事実をつかむ。
※10　無職のすねかじり（basement cooker）だったカールは、だが、ある方面の才能にあふれていた。ドラックの売人だったことが判明する。
※11　氏族がうけた呪いよって狂気を抱くマルカヴィアンは、ロールプレイで癖の強い挑戦がもとめられる。だが、この「自身が俳優と思い込む」マルカヴィアンの設定は演出しやすくクイックスタートらしい。
※12　おっ、そうだな！
※13　※21も参照。ハリー・ロイド。ハリーはＳＦオタクであり、約30年前、ＳＦ映画で有名であった若手女優エリザ・バートンへといかれていた。ハリーは彼女へストーカーをはじめ、泥酔して自宅へ侵入。殺害して服役。数か月前に出所して町へと戻った。真実は“はっきり”しないが、いまでも無実をうったえている。
※14　※36も参照。悪人の“血塊（Clot）”を蒐集するヴァンパイア。“血塊”はV5でのあらたな要素“共鳴（Resonance）”へ関る（いわゆる稀血のことだ。 “共鳴”に関る血液はヴァンパイアの修得する【訓え】を四大エレメントへのっとり変更する能力を持つ）。そのためPC同様に事件の犯人を追う。
※15　※31も参照。この事件の犯人は「PC」だ。
※16　死亡時間と死体が放置をされた場所からわかった。
※17　体内の“體血（たいけつ。blood potency）”を消費した場合、ヴァンパイアは身体能力や戦闘能力を向上させることができる。“體血”の能力が高ければ高いほど、人知を凌駕した身体能力を発揮できるが、同時に血を失い、血へと飢える。この結果、PCらは腹が減りはじめた。
※18　だが、おまえたちは“怪物”だ（シナリオの展開を知るSTの愉悦）。
※19　たしかになあ。
※20　「（悪徳刑事ウェーバ）おいおいおい。化物ども。尻込みか」
※21　※13も参照。PCは事前にハリー・ロイドを調査し、ハリーの過去の犯罪や服役の事実を把握していた。それでも罪を償う人物を“みがわり”へ差し出すことへ躊躇した。この選択は“真実”をふくめ、以後、PCの物事への向き合い方を決定する。
※22　物事とはすべからく良い／悪いをふくみ白黒つけられない。それがV:tmのシナリオだ。大抵のPLは“選択”で「マシな方を選ぶ」ことになるだろう。
※23　ハリー・ロイドを殺害せず第４の殺人が発生した場合、犯人はいまだ存在する。反対に殺害して第４の殺人が発生した場合、ハリー・ロイドの無実の死を招く。
※24　hunger dice。このシステムが新版V:tm（V5）の最もユニークなシステムだ。PCは自身の飢えに合わせ【飢餓ダイス】という特殊なＤ10ダイスをロールにふくめないとならない（ダイスカラーで表現する。推奨は“赤色”）。たとえば飢えが２点の場合、【飢餓ダイス】を２つ得る。V5の基本判定は、能力＋技能と同じ値のＤ10ダイスをロール。６以上の出目をヒットとして計算する方法だ。０（10）の出目はクリティカル。ただ、【飢餓ダイス】で０（10）が出た場合、クリティカルだが事情がことなる。【飢餓ダイス】のクリティカルは「混乱したクリティカル（messy criticals）」と呼ぶ。このクリティカルにおいてPCは、自身の中の“獣”をコントロールできない。たとえば会話している相手の腕を折る、恫喝する、物を壊す、戦闘でやりすぎる、といった悪い事態を引き起す。STとPLはトラブルを展開に織り込む。
※25　※24を参照。つまりは「混乱したクリティカル（messy criticals）」だ。
※26　ヴァンパイアの中に存在する、強欲で傲慢で、常に飢え、自身以外が取るに足らない存在だとあつかう狂暴な意識だ。知性などなく欲望のままに行動する。【人間性】を完全に失い獣に堕す時、PLはPCを失う。
※27　（日の中を歩く）デイウォーカーで、吸血の必要を周囲が愛情をもって受け入れてくれて、ヴァンパイアの能力を都合よく使用できるような作品ではない。※24のシステムによって、PLの意志関係なく、ヴァンパイアはつねに悲劇を引き起す。
※28　ドスはハリー・ロイドのあらたなミューズ（女神）となったのだ。これは悲劇か？　喜劇か？
※29　※36も参照。この結末をシナリオは想定してない。
※30　※31も参照。この壁の血の文字は、PCたちが最初の“吸血”で殺害した４人の死体を猟奇殺人としてごまかすため、過去、PC自身が書いたものと同じものだった。
※31　約30年前、ヴァンパイアになったばかりのPCは吸血衝動へとあらがっていた。そうして、この小さな町のパーティーへと参加し、欲望をおさえきれずに【狂乱】の中で４人の人間を襲撃。血を飲み殺害した。ヴァンパイアは時々、自身の中の“獣”を制御できずに我を忘れ【狂乱】する。この【狂乱】のときの記憶は曖昧だ。そのため長い年月を生き抜くヴァンパイアは、大抵自身がしたことや物事を忘却している。その過去がよみがえり、これまたヴァンパイアに悲劇をつきつける。
※32　つまりはゲームルールを使用せず、過去の悲劇を「あたえられた資料」によって補完していく。
※33　すくなくともなれていないPLにはむずかしいし、また、自身が過去、まるで無関係の人々を殺害した罪を意識を“緩和”しないと抵抗感や忌避感があるかもしれない。PLが納得したのは彼等がV:tmに「てなれて」いるからにすぎない。
※34　彼女は町の郊外に住むマーサという名前の中年女性だった。彼女は過去にPCが引き起した事件で妹を失い“狂人”となっている。ただ、このあたりの設定は、STが十分内容を読み込み、補完しつつ手を入れないと、上手く展開できない感覚があった。
※35　他人の血を吸う“怪物”だ。その時点で善人のわけなどないのだ。
※36　※29も参照。なるほど。これはおもしろい。連続殺人の犯人をねらうマーカスはPCの“みがわり”に納得した。ウェーバとは戦闘させたが、本気を出すヴァンパイア３人にかなうわけがない。無実の人間を“みがわり”を差し出す刑事は、自身が“みがわり”になった。
※37　狂女の証言をだれが信じるかわからないが――。
※38　“警吏（サム）”はPCを叱責したが処分保留とした。フラッシュバックで見た舞台の町に身を置く彼女。なら最初の“吸血”はサムが手引したのではないか？　狂人めいたポールが舞台俳優のように語り出す。過去の悲劇の黒幕は彼女なのでは？　その狂人の言葉に彼女も過去を振り返る。

『鬼滅の刃』第21話　「隊律違反」
https://kimetsu.com/anime/
結局どこまでやるのかしら？
「無間列車まで～」って意見があるが、あと５話で無限列車までやれるか？
冨岡に首を切断され滅びを迎える鬼の累。累は消え行く意識の中で、
自身の父と母、そうして自身を鬼へと変えた無惨の記憶を想い出し……。
無惨が一番わるいんだよなあ。病弱で外出すらできない累は自由な身体を願い、
無残の言葉にすがる。だが鬼へと変った自身を、
両親は認めても／守ってもくれなかった。そりゃそうだ。
両親は息子に謝罪し、心中を図る。
その言葉と行動を取り違え、累は歪にゆがんでしまった。
でも最後に両親へ自身が謝罪し消滅する。
理由ともあれ、もともと鬼は人間で哀れ、かつ、せつないと、
富岡に累の着物から足をどけるようにもとめる、炭治郎はやさしいなあ。
その炭治郎を見て、富岡は妹を守る彼の気持を汲み、禰豆子をかばう。
それは炭治郎ともども隊律違反――。
混乱の中で栗花落（つやり）カナヲや柱達も登場し次回へ続く。

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