「ケーキの切れない非行少年たち」宮口幸二・新潮社文庫を読みました、少年鑑別所に勤務している児童精神科医の人が書いた本です。凶暴で手に負えない子供たちは、世の中すべてを歪んでみている。反省以前の子供たちです。ケーキを3等分することがわからず、計算ができず、漢字も読めない。計画が立てられない。見通しがもてない。そもそも反省ができず、葛藤すらもてない。自分は優しいという殺人少年。人を殺してみたい気持ちが消えない少年。幼児ばかり狙う性非行少年。この子たちの背景にはいじめがあり、自分がいじめられているので、自分より小さい子を襲うことがという背景があるそうです。飛行士幼年に対しては、認知行動療法があるそうですが、アメリカの方法を直訳したもので、日本の現状に合わないものだといいます。この子たちには、社会面、学習面、身体面のケアが必要で、認知機能をケアする大切だということです。
ログインしてコメントを確認・投稿する