お疲れさまです。
バッタを倒しにアフリカへ、の一節から。
アフリカのバッタ駆除の研究所の所長さんのお話。
かつて若い頃に無謀にもペットボトルに水を入れて歩いて砂漠を横断しようとしたところ、一緒に来ていた友人は途中で引き返したものの、若気の至りで進み続けて見事に遭難。
ペットボトルの水が尽きて死を覚悟したときに遊牧民に発見されて一命を取り留めたらしく。
この人生は神様からの授かり物でこれからの人生は人のためになることに使おう、と誓ったそうです。
家業はココナッツからオイルを作る仕事をしていて潤っていたそうですが、オイルを作っても人は救えない。
父親に学校に行って勉強をして世の役に立ちたい、と相談すると社会に入って仕事に明け暮れると社会の奴隷になってしまうのでやめなさい、というアドバイス。
しかしココナッツオイルを作っていても人は救えない。
所長は勉強をして、学校に行き、大学を出て日本で言う農林水産省的な所に入って最終的にバッタ駆除の研究所所長に任命されます。
ひとたび群れが発生するとチームを編成し駆除剤を手配してその後環境汚染が進んでいないか調べて報告書を作成してうんぬんかんぬん。
とにかく忙しい。
いつしか家庭を省みずに仕事に尽くすようになり、半年ぶりに取れた休暇で自宅でテレビを観ていたら子供がいつも観ているアニメの時間と重なっていたらしく。
『パパはどうして家に居るの?仕事に行ってよ』と言われたそうです。
所長は社会の奴隷になっていた。
色々と。
考えさせられます。
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