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2019年12月07日00:53

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十二国記「白銀の墟 玄の月」の第二巻までの感想 その2

https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1973897491&owner_id=8909133
↑ここからのつづきです。

■国の周囲の方が妖魔だらけ
あとなんかね、やっぱり国内よりも国の周りに妖魔が多い気がするんですよ。
たまたまリサイ御一行様が妖魔に襲われなかっただけかもしれないけれど、実際に妖魔に家族を…、って人もいたから国内でも妖魔が湧いているのでしょう。
でも玉を掘っている山の中で埋まっている妖魔とかの話からは、やはりそれほど国内に妖魔が溢れているという印象は受けない。
これってだいぶ異常事態に思うのよね。

まるでさ、誰かが他からタイに干渉が起きないように故意にそうしているかのようじゃない。
でもそんな事ができるのって…ゴウランなら他の妖魔に化けて仲間を呼び寄せるとかできちゃうかも?というしつこいゴウラン黒幕説は置いといて、
天ぐらいじゃないのかな、そういうこと出来るのって。

十二国記ファンの中には華麗な王や麒麟とかに焦がれている人も多いのでしょうが、十二国記ってそんなに華麗ではないよ。
だいぶシビアでシステマチックで泥臭い人間臭い話だからね。

そのうちのシステマチック、これは天の理だよね。
麒麟が王選ぶ→王は国収める→天が気に入るようにやってればセーフ、やってなければ麒麟病ませてお知らせ→改めないとアウトで麒麟死亡からの王も死亡→王様いないと国は荒れまくり天災起こりまくり妖魔でまくり、もし王様先に王様業やめたら麒麟はセーフで新しい王様えらんじゃうゾ、
この基本セットでいってるわけでね。そこからズレること、天ゆるさないっていうかノータッチよろしく、なんですよ。
だからリサイがもうヤバいことしそうだから西王母も「こんのクソガキが…しかたねーからタイキ治したるからそしたらもう帰れや」ってやったわけですよ。いや個人的にはかなりこの西王母に衝撃を覚えているですけどね、別の意味で。

んで今回の展開は、もう天の理を外れているんですよ。あーもうこれ第三巻読む前に書くべきだったやつのやつだーもーいやーーーーーー

王様がなんでか仕事出来ない状態→失道ではないよね?仕方ないよね?
麒麟が角切られて蓬莱行っちゃって帰れない→どうしようもないよね?
ギョウソウ殺してないしアセンが正式に偽王になれない→そりゃそうだ
っていうか偽王や仮王はそもそも天が罰せられない→そりゃそうだ
ギョウソウ死んでないからタイキが新しい王様選べない→そりゃそうだ
っていうか蓬莱から戻ってこれないから→そりゃ無理だ
もし戻ってきても角いわしてるから王気分からん→ギョウソウどこかわかんないじゃん
天はルールに沿ってやるしか出来ない子→もうどうしようもない
タイキは蓬莱で肉食って使令暴走で憎まれて病んで→天的にはラッキー、干渉せずに次のタイキにチェーンジ
なんかリサイがケイ国にきて無理言ってるってよ→なんだよもーよけいなことすんなよなー
リサイがケイオウにヤバい罪を負わせようとしてるってよ→おいおおい、十二国荒らすなや
リサイがホウザン来てなんか無理難題言ってる→なんだよめんどくさい、こっちにこさせんなよ
麒麟が色々集まってリサイの応援始めたぜ→お前らまで何してんだよー
ついにタイキを連れ戻しちゃったぜ→あぁ…もう…天の計画どうしてくれるんだよ…
リサイがなんか感情的に正論っぽいこと言ってるよ→あぁもう何するかわかんねーからタイキの病気は治してやんよ!これが最大限の譲歩だかんな!!

こういう流れですからね。おいらの目に映っていたのは。

とするとだ、やはり天はもう
「タイキ病気でちね!ちんじゃえ!!天のルール崩さないためにはそれしかない!!!!」
ってスタンスで、リサイじゃないけどほんと冷たい対応なんですよ。

だがしかし、ここで私は西王母の存在に注視したい。

西王母の容姿は、どうも中の中らしい。
これ不自然よね?
だって十二国記のホウザンの女仙はまぁ美形なんですよ。超美しいとはいかないまでもみんなキレイ、ギョクヨウ様なんてもう超美形な美魔女ぐらいのイメージでね。
その上の西王母が普通の人…おかしくない?

んでこの状況、前作で見た時に、私は衝撃を覚えたんですよ。
『まさか浅野くんの言葉の通りなのか!?』
ってね。
有り得る話ではあるのですが、もしそうであれば十二国記ファンの半分はショック死するぐらいのあれですよね、これって。

そういうことも暗に示したのかな? って私は受け取っていたんです。

だから余計に、タイ国の周囲に妖魔が多い、ってのはそういう天の姿勢の現れじゃないのかな、って思っています。…あれ?これって今作関係ない話?まぁいいや


ということで、合計約11000文字超ですかね、原稿用紙で28枚ぐらいの感想となりまして、コミュに投稿しなくてよかったと思いました。


最後にぶっちゃけますが、私は十二国記は好きですが、十二国の世界はそんなに好きではありません。いびつで気持ち悪いとさえ思っています。まるで90年代のゲームの世界のようだ、ってね。
そんな不条理な世界の中での当たり前の人間の生きる姿、それこそが私が十二国記に惹かれる理由です。

よし、これでもう心置きなく第三巻をよめますわー
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