mixiユーザー(id:8878337)

2020年02月21日09:43

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正確な演奏と表現力

最近SNSで以下のような意見がよく聞かれるのだが・・・
・正確な演奏はつまらない
・音楽は演奏者の熱量だ、頑張って熱量持って演奏すれば伝わる。
・正確な音程よりエモい演奏

はっきり言って、音楽に対しては全く当てはまらないと私は思っている。どんな正確な演奏がつまらないのかは、よく理解できないが、合唱で確実に言えることは、ハモらない演奏は聴いていて気持ち悪い。あと本人は表現力満々だと考えて歌ってるのだろうけど、自己満足な歌には聴いていて怒りすら感じることもある。

また「熱量」とか「一生懸命」とかは、ライブの舞台だとすると音楽と違う意味で観ている人の心を動かす可能性は否定しない。しかしそれは音楽とは別物の感情。音楽として録音や客席で目をつぶって聴けば下手くそな演奏に心を動かす可能性は0だと思う。

「心を込めて演奏しました」というのもよく聞く言葉なのだが、演奏しているときに演奏者が感動してしまってはダメ、この音楽は客席にはほぼ届かない。というか本番で感動しているのは練習不足・・・本来なら本番前に演奏者は曲に対して感動し、どの部分に心を動かされるのかということを分かった上で、どんな演奏がその曲を最もうまく表現できるかを考えながら演奏しなければならないと思う。

これほど、観客を前に音楽を演奏することは難しい。これを単に一生懸命とか熱量で語れるほど音楽は小さいものではないと思っている。表現力は、あくまで的確な演奏スキルの上にしか成り立たない。それ以外の要因は別物だと考えた方が良いと思う。
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