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2019年12月18日08:49

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バロック音楽

先日の日曜日、当初は行く予定ではなかったOCM演奏会に、大阪まで日帰りで遠征してきた。目的は、今年2回ほどバッハを聴いたのだが、それがバッハに聴こえなかった原因を探るため。まず夏に聴いた少人数アンサンブルでは、ソプラノが重い発声でオペラのように聴こえた。これはさすがに前半だけで会場を後にした。もうひとつは京都の全国大会で、オケ付でバッハを歌った大人数の団体があったのだが、まるでベートーベンの第九に聴こえた。何故だろう・・・

OCM演奏会は、フランスバロックのカンプラ、レクイエム。バッハのマニフィカトがメインだった。両方ともオケ付なのだが、最初から素晴らしい音楽、オケとのピッチも寸分の狂いもないハーモニー。ここのハーモニーは独特で、当間先生ご自身が、「こうゆうハーモニーの音楽を作るには、まず発声から」という理念のもと、完全に統一された発声で素晴らしいハーモニーを聴かせてくれる。特徴というと、アルトから下3声での完璧なハーモニーの上に、この上なく軽く美しいソプラノが乗る形・・・天から降り注ぐような美しく立体感のある音楽だった。

さて、ここで今年聴いてきたバッハとの大きな違いに気が付いた。それは「メリスマ」・・・OCMのバッハのメリスマは音が一つ一つ切れてそれがつながっている歌い方になっている。私が違和感を感じたのはまさにこの部分、他の演奏では通常のレガート歌唱だったので、オペラとか第九に聴こえたのだった。

バロック音楽については、当時の録音があったわけではなく、文献に残っているだけだと思うので、どのような歌唱法が正解なのかは私のような素人には解らないのだが、今回の日帰り大阪遠征で何が違うのかは確認できた。

それにしても、素晴らしい演奏会だった。

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