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2019年11月28日08:56

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第72回全日本合唱コンクール全国大会観戦記(3)

二日目後半は混声部門16団体、一昨年東京で行われた全国大会を聴いたとき、この部門は本当に凄くて聴いていてものすごく疲労したのだが、今回もそれ以上だった。
まず3団体目、たしか昨年は出場してなかったMODOKIの演奏。ここは一昨年の東京大会で物凄く精度が高いブラームスを聴かせてもらっていたので、とても期待していた。さらに自由曲のシェーンベルグ地上の平和も私自身実際に歌っている曲なのでとても関心を持っていた。技術的な面では素晴らしい演奏だったが自由曲の精神性というか曲の表現のところで今一歩だった感じはした。

続いて5団体、6団体目は東京からCA、あい混という2台ピアノを使う2団体。都大会の審査ではCAが上だったのだが、私はあい混の自由曲にすごく惹かれていたのでどれだけ進歩しているのか楽しみだった。結果としては、CAが課題曲、自由曲とも都大会から大きく進化し素晴らしい演奏表現だったのに対して、あい混の方は自由曲で都大会ほど感動はしなかった。あい混の自由曲は土田先生への委嘱作品で、かなり発声的に難易度が高く都大会でソプラノが最後に力尽きていた。しかし今回ソプラノはすごく頑張って最後まで表現しきっていたのに対して、下3声のハーモニーが決まり切っていなかった感じがした。合唱の場合、どんなに凄い歌い手を集め
たとしてもハーモニーが決まらなければ烏合の集団にしかならず客席には届かない。あくまで私の聴いた感じだけなのだが、テナーが力みすぎてバランスやピッチを崩していたように聞えた、はっきり言って期待していただけにとても残念な演奏だった。

クールシェンヌは、課題曲、自由曲ともすごく安定して素晴らしい演奏だった。基本的な混声合唱の見本というかロマン派やルネバロはこう歌うんだよという、完璧な演奏という感じだった。広島から来た合唱団ぽっきりも魅力的な演奏、とくに自由曲の三善作品は今まで聴いたことない作品なのだが、若い指揮者、歌い手が見事に躍動的に歌っていたのが印象的だった。

やえ山組は、コンクールでまさかのロ短調ミサ・・・もうコンクールというか演奏会に来ているような雰囲気だったが、バッハがまるでベートーベンの第九みたいに聞こえたのはどうなのか、審査結果から見ると今一歩だったのかも・・・アルモニカは、一昨年の全国、三善晃のレクイエムで金賞で今回も金賞・・・はっきり言って物凄い演奏には間違いないが歌ってみたいかと聞かれると私はちょっと遠慮しときます。

そんな個性的な各団体の中でも、コンビニは物凄かった。あの人数で精度、表現、音圧もう異次元の演奏だと思った。私の中でも断トツ1位だった。

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