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2019年11月12日08:45

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若い合唱人の動向

ここのところ、いろいろな公募団体で歌わせて頂いているのだが、その関係で若い方(学生さん、20代社会人)と一緒に歌ったり、お話しさせて頂いていると、最近の合唱団というかグループというかその体制についていろいろな変化が見られる。その大きな要因の一つになっているのがSNSではないだろうか。

インターネットが現在ほど普及していないころの合唱団は、高校大学PTAのOB団体とか昔から活動している老舗団体、あるいは、カリスマ性のある指揮者の元に集まり団体を結成するとか、地域の市民合唱団とか、それぞれ決まったテリトリーの中での活動だったと感じられる。

それが現在は、大学生の間から学内の合唱団の活動にとどまらず、SNSを通じて知り合い、活動している小規模なグループも多く、特に東京男声合唱フェスなどでは、とてもレベルの高いそのようなグループの演奏が聴かれるようになってきた。

ここで面白いと思うのが、どうしてレベルが高くなってくるのかということ・・・以前であれば、その団体の練習法、先輩後輩の枠は無いとは言っても古くからいる団員に対して新人が意見を言う雰囲気はなかなか難しい。それが、SNSで集まった同好の人であるため、それぞれが自分がどんな合唱、音楽をやりたいのかという主体的な考えをもってレベルアップを目指して活動しているからだと思う。

合唱というか、音楽は当然だが練習しなければ上手くはならないし、合唱のようにアンサンブルになってくると全員の底上げが必要になってくる。この練習を自分たちで勉強し作り上げてレベルが上がるというのは、指導者の言うままでの練習とは異なる楽しさもあるのではないだろうか?

古くからの合唱人からは、いろいろ眉をひそめるような意見も聞かれるのだが、実際に上手くなっているグループの演奏を聴いていると、アマチュアの音楽の楽しみとは、こういうのが原点だったように感じられる。
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