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mixiユーザー(id:8878337)

2015年08月17日15:56

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「碑」演奏会録音CDを聴いて

広島メンネルコール創立60周年記念・第45回定期演奏会のCDが先週の土曜日に届いた。歌ったときの実感は、観客からの反応も含めなかなか良い感じはしていたのだが、今回CDを聴いて、この演奏は私のいままでのステージ経験の中でもかなり満足できる演奏だったと感じた。

一番良かった点は、いろいろな「音色」のコントロール・・・美しく歌い上げる部分は美しく・・・爆風が吹きすさぶ部分はその様子を・・・川の中で子供達が苦しむ地獄絵図・・・回想となる楽しい学校生活・・・子供を必死で探す母の感情・・・などなど、この曲は場面場面に応じた表現が必要となり、声の「音色」を調整することにより、この様々な表現を可能にした。もちろん、そのような表現を行っているので、全ての声は冷静にコントロールされなければ無理・・・ということで、この曲の最大の難関ともいえる「歌っている最中に泣いてしまう」ことは、まったくなかった。そして日本語自体もしっかり聞き取れる発声となっていた。

また、指揮者の寺沢先生との歌によるコミュニケーションもうまくいったと感じた。それは、トップのある意味聴かせどころの場所での練習以上のテンポルバート・・・こんなテンポの変化は、歌い手に対して最大の信頼がなければ出来ないし、その信頼にも答えることができたのではないかと思う。

ただ1点、心残りなのが終曲で途中に出てくる高いGのffロングトーン・・・ここで若干声が分離したか・・・本当はもう少し美しくコントロールしたかったのだが少し力んだ・・・

そして演奏の成果は、すぐに観客の反応に現れる・・・演奏の途中から、客席でのすすり泣く声が録音に入る。そして如実に表れるのが演奏後の拍手・・・通常、良い演奏で観客の反応が良い場合は、曲が終わり一瞬の間があった後に大きな拍手・・・しかし、今回はそんな演奏後の間などなく、興奮した客席からフライング気味でものすごく大きな拍手が沸き起こり、通常であれば、その拍手は割と早く音圧が下がってくるのだが、まったく音圧が下がる気配はなし・・・拍手って自分でしてみるとわかるのだが、けっこうエネルギーが必要でなかなか強い拍手を続けることはできない・・・それが、アンコールのために先生が指揮台に上がる約2分間鳴り続けていた・・・広島で原爆の悲劇を歌った歌という意味合いも大きかったのだろうが・・・

このように、観客と一体となったときに音楽という芸術がある意味完成するのではないかと思う。

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