“ お手ふりが ”　が 僕を サンタ にしてくれた。　　~平成の天皇誕生日〜

　天皇陛下にお祝いの気持ちをもって家をでて、クリスマスな雰囲気にも浸れる祝日、天皇誕生日が僕は好きだ。そんなインペリアルなクリスマスタイムも今年が最後。

そんなラストイヤーに行こうと決めた場所に向かう途中、スゴく凄いことに、
皇室の “ お手ふり “ をオンリーミーで賜るチャンスに恵まれてしまった。

朝、特別見学の集合時間に向って歩いていた僕と、赤坂御用地（※1）の東宮御所の方から出てこられた車が学習院初等科付近で交わった。その車は、僕と警察の人の目の前を過ぎ、迎賓館正面玄関前を通り、外堀通りに入っていった。

瞬きほどに短いはずのその時間はゆっくりとすぎていった。およそ5メートルの至近距離でのお手ふりに対して、なぜか、そこにいたのは僕と僕の少し後にいた警察の人の二人だけであった。

そのたまたまは、有難ありがたすぎる “ プレゼント “ に 僕にはなった。

そのあと、本館の主庭噴水池、和風別館 游心亭などを見学し、最後に迎賓館(※２)に入ろうとしたときに、僕の前には年輩の女性の方お二人がいらっしゃった。一人の方が入館に必要なチケットをなくしてしまったらしく、警備員の前でご自身の荷物の中をあさっていた。見つからない時間が少し長く続いていて、とても困っていらっしゃった。

惜しいような気もしたけど、今日の僕は自分のチケットをあげることができた。



※1　赤坂御用地
赤坂御用地の略図　
出典：宮内庁ホームページ
http://www.kunaicho.go.jp/about/shisetsu/kokyo/akasaka-map.html

※2　迎賓館
国宝 迎賓館 赤坂離宮。わが国の建築、美術工芸等各界の総力を結集して、東宮御所として建設された。現在の天皇陛下、今上天皇が皇太子時代の紹和２０年１１月から翌年５月まで住まわれた。