【演劇】共骨[作]松澤くれは
2020年さいたま芸術劇場版
[出演]新垣里沙
[演出]松澤くれは
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まるで罰であるかのように新垣里沙はひとり舞台に立ち続ける、二度三度と舞台を離れるが美沙がいないと何も始まらない
間も無く
美沙が戻り時間が流れ始める、否やわかっていた
新垣里沙が八歳から十九歳まで演じるこの舞台が美沙なのだろうと
舞台の上で美沙はふたつに分かれ会話もするが、
もともと舞台はひとつしかない、まるで罰であるかのように
美沙が十九歳のときに新垣里沙が舞台から去り空っぽになる舞台、その暗転の瞬きする間に美沙の人生を見ている
何年何十年後かは知らない
美沙の言葉のとおりに美沙の骨が骨壺のなか、空っぽの舞台の下に埋められてあるのを見ている
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