【映画】アイリィッシュマン/The Irishman(2019)
[監督]マーティン スコセッシ
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役者は声と腰から衰える(否や人間は、だが)
歌舞伎を見つづけているとイヤでも思う、なんとなれお役者とは長い付き合いとなる
引退しろとは言わないがせめて荒事はやめた方がいいと思う、型はあっても据わっていない
あれだけ強かった横綱がバタバタするのを見る思いだ
Rデニーロが、Jペシが、Aパチーノがバタバタと歩くのを見つづける三時間、娘たちが幼いのに父親はバタバタ
幡随院長兵衛は二十代だったんだぞ、と言いたくなる
それでもAパチーノが成長した娘を呼び寄せてダンスするシーンでは、Sコッポラのことを思い出すだろう
Dキートンのことも、さらに遡ってMブランドとTシャイア、またRデニーロへと
Rデニーロがイタリア語で会話するシーンで流れるNロータ風の音楽には笑ったが、ダンスシーンではもう笑わない
役者が生きているとは、その時間と年月を生きて舞台に立ちつづけるとは、こういうことなのかと思う
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