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2020年05月27日22:19

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半可通が見るテラスハウス

『テラハ』制作&配信中止を発表「この度のことを重く受け止め」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=6097888

 私はテラスハウスに出演していた木村花が急死した報道をヤフーニュースで見た。ただ、テラスハウスについては以前、週刊文春で何か報じられた程度の認識しかなく、木村花という人物に至っては1ミリも存在を認識していなかったため、その波紋の大きさにビックリしたというのが感想となる(いかに私が東スポのプロレス面を流し読みしているかという話だ)。

 ということで、この件の話についてはまさに後付けの知識しか持たない私だが、今一番ビビっているのはツイッターで木村を誹謗中傷した人だろうという想像はできる。所属するスターダムのロッシー小川が訴訟を意識した発言をしているからだ(実際に訴訟を起こすことができるのは遺族になるだろうか)。
 この誹謗中傷は法的には名誉棄損罪や侮辱罪、今回であれば脅迫罪になるような内容とのことである。ネットの解説をみると、「事実の摘示によって、公然と、人の社会的評価を低下させるおそれのある行為をした」のが名誉棄損罪、「事実を摘示しないで、公然と、人を侮辱した」のが侮辱罪となるようだ。すると、私がこの日記でダメダメな騎乗をした競馬の騎手やどうしようもない運行をした競輪選手に対する表現も名誉棄損罪にあたるかもしれない。ただ、ギャンブル系の書き込みを本当に訴えるような程度の低い騎手・選手は実際にいないだろうし、まして私の場合の原因は騎手・選手にあり、「訴える前に私の馬券・車券を返せ」と言いたくなる話になる(名誉棄損罪と関係ない話だが)。

 さて、今回の話が罪に問われるかどうかを別としてまず考えたいのは、木村への書き込みをした人の属性である。その前提として認識しなければならないのが、この番組が「台本のない」ということを明らかにしていることである。これは、フジテレビが放送されている内容を事実(=台本などのあらかじめ決められた流れというものが存在しない)ということを保証したという理解でよいだろう。
 すると、一定の割合で問題とされた木村の行為に対し、ガチで「木村はとんでもない」と思って書き込みをした人がいたということが想像できる。
 問題は「ガチで」という表現をわざわざ入れたように、さらに一定の割合で「ガチじゃないと分かっているけど、勢いで書きこんじゃった」という人もいたと思われることだ。

 こういう感じで半可通なりに頭の整理をしていくと思い出すのが、全盛期の全日本女子プロレスでの極悪同盟とクラッシュギャルズの抗争。当時はインターネットもない時代で、ましてや小学生だった私は「こんなに悪いことをする極悪同盟をジャイアント馬場やジャンボ鶴田が止めればいいのに」といったことを素で考えていたのを懐かしく思い出す。こんなことを思っていたのは私だけでなく、クラッシュファンの女性はそれこそ髪切りデスマッチで負けて髪を切られる長与千種に本気で涙を流し、極悪同盟のドンであるダンプ松本にカミソリ入りの手紙を送るといった嫌がらせを数えきれないほど行ったのである。何しろ、ダンプは会場の警備員にすら殴られたことがあったらしく、ダンプに向けられた憎悪はある意味木村以上とも言えたかもしれない。

 こんなことを踏まえると、今回の話と極悪同盟の話で異なるのは「1.ラブストーリー(?)とプロレスという表現方法」「2.フジテレビがガチと標榜していたかどうか」「3.誹謗中傷の方法」くらいで、大きな捉え方をすると差はほとんどないようにも見える。
 「1」については、「愛用のコスチュームを洗濯されてしまったことに対する木村の対応に視聴者の一部が反応」と「クラッシュギャルズに卑怯なことをして苦しめる極悪同盟に対するクラッシュファンの反応」ということから、非難対象者(木村orダンプ)の行為に対するものということでは一致している。

 「2」については、テラスハウスについて「台本がない」と標榜していることは大きな問題で、木村の行為がダンプの凶器攻撃と同一視されるレベル(フジテレビ・団体が言うまでもなく、クラッシュファンにはダンプの行為がガチに映ったわけだ)になってしまい、ツイッターへの書き込みが正当化された側面がありそうだ。

 そして、「3」が今回のコロナ禍も相まって運命が分かれてしまったと思われる。調べてみると木村の享年は22歳だったが、極悪同盟結成時のダンプは24歳で大きな年齢差はなく、大きな違いが「インターネットor手紙」となる。実際に取材したわけではないが、ダンプ松本のもとに届いた不幸の手紙やカミソリの全てにダンプは目を通していないだろう。見てもキリがないし、激烈な表現であればブル中野などが見せないように配慮したこともあったはずだからだ。そのあたりの阿吽の呼吸により、ダンプも思いっきり暴れた側面はあると思われる(ただ、父親への殺意を持つようなダンプなので、実際のところはアンチの声がさらに養分になったことだろう)。
 一方、木村の方は自分で見ることができてしまうツイッターというところが昭和時代と大きく違う。「見ない」という方法もあったはずだが、残念ながら見ないことを勧める人がいなかったのか、見ざるを得ない立場だったのか、自分への誹謗中傷をそのまま受け止めてしまい、それが残念な結果につながった。

 こうやって書いてみると、目新しい結論でも何でもないが、今回の問題は書き込んだ人よりそういう流れを誘発したフジテレビや木村をサポートできなかったスターダムにあるような感じがする。まさに後の祭りだが、スターダムのロッシー小川はそれこそクラッシュと極悪同盟の抗争を目の当たりにしていた経歴を持っているのだから、誹謗中傷を受けていた木村を何とかできなかったのだろうか。このあたりについてどのような考えを持っているのか興味深いところだ。

 今回の日記で直接的に触れなかったが、結局この番組はプロレスと同種のものと理解してよいのだろうか。洗濯事件についてもそれは俗に言う「アングル」だったのだろうか。もし、そうではなくあくまでガチというのであれば、言いたくはないがそんな大事なコスチュームをテレビ番組に持ち込んでしまった木村にも非がある・・・という話にもなると思うのだが。
 仮に「“大事なコスチューム”を使わないと番組が盛り上がらない」と木村が忖度したという話であるなら、罪はこの番組自体にあると言える。今日、番組の打ち切りが発表されたが、木村がこんなことになる前に番組そのものを葬るべきだった気がする。大体、本当にガチならそれこそインターネットで6人の生活を流しっぱなしにするべきだろう・・・と書いていると、やはりテラスハウスは“プロレス的な番組”だったという理解が正しいのだろうか。
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